茨城県稲敷市の江戸崎商店街で11月16日、「9th Show your VWs Meet With 昭和のくるま大集合2025」が開催され、空冷フォルクスワーゲン(VW)と昭和に製造された名車がレトロな通りにぎっしりと並んだ。
えどさき街づくり協同組合の主催。町おこしの一環として地元VW愛好家が2015年に始めた「Show Your VW's Meet」と、県内で長年「昭和のくるま大集合」を開催してきた「バックヤードつくば」とのコラボイベント。
ワーゲンミートは今回で9回目。「ビートル」の愛称で親しまれるタイプ1を中心に、「ワーゲンバス」ことタイプ2、 ノッチバックなどのタイプ3に、『カルマンギア』やポルシェ『914』など200台以上の空冷VWが集まった。また例年通り、VW認定イラストレーターのREDHOT氏によるイラスト展示・即売会やスワップミーティング、有名ショップのブース出展、フードショップ、ライブ等が行われて賑わった。
一方、バックヤードつくば(石川敦美代表)がかつて土浦市や水戸市で開催してきた「昭和のくるま大集合」は、2年前にこの場所で「特別編」として復活。これまでの旧車仲間の中から選りすぐった車両など、53台が集結した。
茨城トヨペット社員が所有する『コロナ』(1964年)やロータリーエンジン搭載のマツダ『ルーチェ』ワゴン(1975年)、3399台しか製造されなかったMG『TF-1500』(1954年)、”宇宙船”とも称されたシトロエン『DS21』(1972年)などの希少車がずらり。特撮番組「ウルトラセブン」の劇中車『ポインター号』(レプリカ)も全長5.3mの巨体を揺らして入場。老若男女に大人気となり、盛んに写真を撮られていた。
またオーナーによる愛車紹介コーナーでは、ゲストの自動車評論家・片岡英明さんも加わっての解説が行われた。フェラーリ『365GT/4BB』(1975年)やポルシェ『912』パトカー(1968年)、日産『フェアレディZ432R』(1970年)などによるブリッピングも行われ、その迫力あるエキゾーストノートに歓声が沸いた。
この日は天気に恵まれたとはいえ、古いクルマにありがちな当日故障等によるキャンセルが一切なく、エントリーした車両すべてが集まった。普段はのどかな商店街だが、歩行者天国となって終日大賑わい。散髪屋さんや畳屋さんなども店先に出て、「年に1度の楽しみ」「滅多に見られない賑やかさ」などと目を細めていた。
また、当日は石川代表の70歳の誕生日ということで、花束贈呈のサプライズも。「今年は昭和100年にあたり、何が何でもやりたかった。みなさんありがとうございます」とあいさつし、感無量の様子だった。




