キャタピラージャパンは11月20日、Cat『903』ミニホイールローダーの高速走行仕様を発売した。2024年に登場した標準仕様のCat 903の最高速度を25km/hに引き上げ、除雪や農業など長距離移動を伴う作業で効率を高める仕様だ。
高速走行仕様では、エンジン設定を変更し定格出力を標準仕様の32.5kWから36.0kWへ10%向上。これにより最高速度は14km/hから25km/hとなり、除雪作業や農業・畜産、マテリアルハンドリングなど、複数の現場間の長距離移動を伴う用途で作業効率を高める。
車両安定性の向上も図られている。ホイールベースを1800mmから1950mmへ延長し、専用カウンタウェイトを追加。常用荷重は標準仕様の980kgから1200kgにアップし、走行時の安定性を確保した。
また高速走行仕様では、容量約40%増の燃料タンク、デジタルスピードメータ、大型フロントフェンダー、専用カラーのエンジンフードなど専用装備を搭載する。
「除雪2バルブ」装備仕様の標準販売価格(税別、工場渡し)は1070万5000円。
標準仕様のCat 903は2024年5月30日より販売されており、除雪、農業・畜産、産廃・リサイクル、一般土木など幅広い用途に対応する。Cat C1.7Tディーゼルエンジンを搭載し、オフロード法2014年基準に適合した環境性能と静粛性を備える。
さらに、クイックカプラやマルチファンクションレバーなどのワークツール対応、ライドコントロールやスロットルロックといった走行系機能により、作業効率と快適性を向上させている。標準販売価格(税別、工場渡し)は923万2000円。




