コンチネンタル、米国の繊維工場を2026年末までに閉鎖へ…タイヤコード生地などの繊維補強材を生産

コンチネンタル本社(独ハノーバー)
コンチネンタル本社(独ハノーバー)全 1 枚

コンチネンタルは、米国ジョージア州バーンズビルにあるアルドラミルズ繊維工場の操業を2026年末までに停止すると発表した。

同工場では約230人が雇用されており、タイヤコード生地、ホースヤーン、編み生地などの繊維補強材を製造している。これらの製品はコンチネンタルのタイヤ部門とコンチテック部門で専用に使用されている。コンチネンタルは1988年にアルドラミルズ工場を買収した。

今回の操業停止の決定は、アメリカ地域における収益性、競争力、事業パフォーマンスを守るための包括的な事業見直しの結果。同工場は継続的な立て直し努力にもかかわらず、長年にわたりコスト競争力を持てなかった。さらに、世界市場の動向とサプライチェーンの継続的な変化により、この決定が必要となった。

コンチネンタルは影響を受ける全従業員の支援を最優先事項としている。地域パートナーと協力し、キャリアカウンセリングと雇用リソースへのアクセスを提供する予定だ。

米国はコンチネンタルにとって引き続き重要な市場。同社は米国の顧客とパートナーへのコミットメントを改めて表明している。インディアナ州プリマス、ミシシッピ州クリントン、サウスカロライナ州サムター、イリノイ州マウントバーノンにタイヤ製造拠点を持ち、米国のタイヤ工場の年間生産能力は1600万本以上。コンチネンタルは米国全体でタイヤ部門とコンチテック部門合わせて8800人以上を雇用している。

過去10年間だけでも、コンチネンタルは米国のタイヤ製造事業に約15億ドルを投資してきた。10月には、アイオワ州マウントプレザントのコンチテック工場の製造事業拡大のため8500万ドル以上の投資を発表した。2024年9月には、ダラス・フォートワース都市圏に初の完全自社所有タイヤ流通センターの建設を開始し、2026年初頭の開業を予定している。この新施設は地域全体のサービスレベルと顧客サポートを強化し、現在米国市場にサービスを提供している7つのパートナー所有流通センターを補完する。

《森脇稔》

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