3Dプリンター×レーザー加工で進化! 最新カーオーディオインストール[car audio newcomer]by モービルサウンドテクノロジー 前編

3Dプリンター×レーザー加工で進化! 最新カーオーディオインストール[car audio newcomer]by モービルサウンドテクノロジー 前編
3Dプリンター×レーザー加工で進化! 最新カーオーディオインストール[car audio newcomer]by モービルサウンドテクノロジー 前編全 8 枚

今回のニューカマーは東京都のモービルサウンドテクノロジーのデモカーであるアウディ『S5』。3Dプリンターやレーザー加工機を駆使した最新のインストール技術を投入したのが見どころだ。カーオーディオのインストールを検討しているユーザーにも参考になるだろう。

【画像全8枚】

◆3Dプリンターやレーザー加工機を使った
最新のインストールを投入したデモカーに注目

今回紹介するのは東京にあるプロショップ、モービルサウンドテクノロジーのデモカーであるアウディS5だ。システムはかなりハイクオリティなユニット群で構築されている。初心者に向けての車両ではないと思われそうだが、各部を見ていくとオーディオインストールやシステムを構築する上で、エントリーユーザーにも参考になるスタイルが詰め込まれている。

このままのシステムを導入するのではなく、各パートの加工やシステムデザインの考え方を愛車への取り付けに採り入れることもできる。そこにこのデモカーの大きな意味がある。

モービルサウンドテクノロジーのデモカーで注目したのは、大きく分けて2つの項目だ。ひとつはスピーカーなどの取り付け面。3Dプリンターやレーザー加工機を使った最新の加工技術を採り入れた同ショップの手法が独特で見応えがある。もうひとつはデジタルシステムの構築で高音質化するためのノウハウだ(後編で紹介する)。まずは前編となる今回は取り付けにおける注目ポイントを紹介していく。

モービルサウンドテクノロジー代表の小川さんが、同ショップのデモカーの意味や見どころを語ってくれた。

「一般ユーザーに少しの加工で高音質化できることを紹介したかったので、作りました。3Dプリンターなどを使った加工技術で質の高い取り付けを手軽に手に入れられることを知って欲しいです」

◆ドアスピーカーのグリル部分に施された
レーザー加工機による繊細な造形処理が美しい

取り付けの加工技術で真っ先に注目したのは、ミッドバスの取り付け加工だ。グリル部分を見ると振動板が見えるように広いスリットを施した処理が見られる。加えてグリル表面には細かな加工が施され、デザイン面でも上質な仕上がりになっている。実はこの加工はレーザー加工機を使った処理なのだ。

そもそもドアのミッドバスの取り付けは、大げさなアウターバッフルを追加するのではなく純正グリル部分を加工して音抜けの良さを引き出したインストールだ。純正の雰囲気を残しつつサウンド面をしっかりサポートしている点がポイントになる。

さらにデザイン面では表面に人工スエードを処理している。ここに細かな造形を施しているのがレーザー加工機の仕事だ。ごく薄い人工スエードに対してロゴや凹凸、スリットを加工できるのはレーザー加工機ならではで、好みのデザインやロゴ配置を自由自在に作れるのもこの手法の魅力となる。実際の仕上がりを見れば、その処理の細かさがはっきり伝わるだろう。

◆スピーカーバッフルを3Dプリンターで製作
スラント角度を設けるなど、自在の設計が可能

加工技術でもうひとつの注目点は、同ショップが3Dプリンターを完備している点だ。3Dプリンターを活用することでツイーターマウントやコントローラーの取り付け部など、さまざまなパーツ製作が可能になる。このクルマで注目したのはバッフルだ。ミッドバスのバッフルを3Dプリンターで作っている。

土台にはジュラルミン製のベースを用い、その上に3Dプリンターで樹脂製のバッフルを製作。音響効果を狙ってバッフル面をスラントさせる設計も自在に行える。こうした自由度の高さが3Dプリンターによるデジタルパーツ製作の長所でもある。クルマとスピーカーユニットにピタリとフィットさせるバッフルを高い精度で作れる3Dプリンターは、カーオーディオ業界でも大きな意味を持ち始めている加工技術だ。

もちろんデモカーであることから音のアピールもメインになる。フロントスピーカーに用いたのはマイクロプレシジョンのZシリーズ。ミッドバスにはZ170CU M8、ミッドレンジには100MB、ツイーターにはMKIIを用い、いずれも高品質な取り付けが施された。同スピーカーは精度の高いユニットであることから、同ショップでもイチオシになっている。セレクトの理由もそこにあり、インストールの完成度と合わせて聴きどころ満点のサウンドを作り上げている。

モービルサウンドテクノロジーのデモカーであるアウディS5は、試聴して音質を体感するだけではなくインストール面や加工技術の観点でも学べる点が多い。これからカーオーディオを組もうと思っているユーザーにも、部分的にでも参考になる要素が詰まっているはずだ。ぜひチェックしてみよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手掛け、カーオーディオ雑誌の編集長も務めている。現在もカーオーディオをはじめとしたライティングを中心に活動中。

《土田康弘》

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