ヤマハ発動機は11月27日、崇城大学、T-PLANとともに、12月8日から2026年5月まで、大分県姫島村で太陽電池を搭載した低速超小型モビリティ(ミニカー)による移動支援の実証実験を共同で実施すると発表した。
本実証実験は、2025年6月に静岡県浜松市水窪地区で実施した移動支援の取り組みに続くもので、今回は新たに太陽光で発電した電力のみで走行する車両を用い、脱炭素化と高齢者の自立的な移動支援の両立を目指す。
一島一村の離島である姫島村は、高齢者の移動手段に課題を抱える地域だ。今回の実証では地域住民からモニターを募集し、車両を貸与することで、日常使用における利用履歴および発電履歴の調査を行う。
使用車両は、ヤマハ発動機の米国製造拠点YMMC製の電動ランドカー「DR2-PTV」(国内未販売)に太陽光パネルを搭載したもので、車両区分は第一種原動機付自転車、定員は1人、最高速度は時速20km未満となっている。
実証期間中の運行管理をT-PLANが担当し、崇城大学はこれまでの太陽電池搭載車の発電効率向上に関する研究成果を活かし、走行・発電データの分析や太陽光による走行の有効性を検証する。
本取り組みを通じて、技術的・社会的な課題の明確化を図り、地域ニーズに合った持続可能な移動手段の社会実装を目指す、としている。




