ロゼッタは11月28日、企業向けのタイヤ交換需要予測AIエージェント「Metareal タイヤインサイト(Metareal TI)」を開発したと発表した。
Metareal TIは、企業所有車両の運行状況や求人情報、天候や積雪予報、事故ニュースなどをAIで統合解析することで、季節や走行状況に応じた法人車両のタイヤ交換需要を正確に予測するツール。車種別に推奨されるタイヤ構成と見積もりを自動で生成し、営業担当者が即座に最適な提案を行えるのが特徴だ。
このサービスは、タイヤ販売会社や整備ネットワークの法人営業担当、フリートマネジメント事業者向けに設計されている。複合要因による需要の変動をAIによるリアルタイム予兆検知で捉え、無駄な営業活動や値引き競争の課題を解決することを目指す。
Metareal TIの主な特徴は、運行情報や天候、事故ニュースを統合解析して車両ごとの交換需要スコアを算出する点、車種別に最適なタイヤ構成や価格帯、交換時期を自動提案する点、高スコア車両の優先訪問リストや提案資料を即時生成する点、そして需要予兆と車種適合を組み合わせた高精度な営業アプローチを実現する点だ。
また、ロゼッタを中核とするメタリアル・グループは、これまで金融業界向けに展開してきた生成AIシリーズ「Metareal DD」に続き、多業種特化の生成AI「シゴトオワルAI」シリーズを開発・展開している。AI導入の最大の特徴は、導入企業の現場に即して高速な試行錯誤を可能にすることにある。これにより、現場の壁を突破しながら実運用までスムーズに進めている。
同グループは、6000社以上、2000分野以上の企業実績を生かし、専門性に特化したAI開発を行う。独自の「Metareal Agents」による複数LLM(大規模言語モデル)協調技術を用い、高精度かつ最適な出力を実現している。グローバルな知見も取り入れ、北米や東南アジアなど海外の成功要素を活用している。
ロゼッタはAI翻訳を中心に、専門分野で高い精度の自動翻訳サービスを展開している。翻訳市場で国内シェアNo.1を誇り、製薬、製造、法務、金融分野への特化も進めている。




