2025年11月27日。IATSS(国際交通安全学会)のシンポジウム「SNSとAI時代に、いかに安全情報を届けるか~チャイルドシートの使用実態と情報発信の課題~」が開催された。開催された、というか、開催したのは学会員の私(と研究会メンバー)である。
2024年8月に福岡で、母親が運転するクルマが対向車線にはみ出し、路線バスと正面衝突した。その衝撃により後席でシートベルトを着用していた7歳と5歳の姉妹が亡くなった。
この事故のあと、私は事故を起こした車両のカタログと取扱説明書を読んだのだが、チャイルドシート、特に、ジュニアシートに関してはほとんど書かれていなかったことにショックを受けた。さらにネット上をうろついたが、ユーザーが理解できるようなものは、一部をのぞいて、まったく見当たらなかったのである。



