レシップは、富士山静岡空港にクラウド型コンテンツ・マネージメント・プラットフォーム「LECIP CMP」を活用したバス発車案内表示システムを納入し、デジタルサイネージによる配信・運用を開始したと発表した。
本システムは、空港ターミナルビル内の国内線と国際線の到着ロビーに設置された2台のデジタルサイネージに、バスの発車時刻や乗り場案内などを多言語でリアルタイムに表示する。これにより、空港を利用する客への案内サービス向上と、スムーズな二次交通への接続を実現した。
富士山静岡空港は、富士山への玄関口として、また静岡県内各地へのアクセス拠点として重要な役割を担っており、インバウンド需要の回復に伴い利用者が増加傾向にある。
空港から各地へ向かうバス利用者が増える中、乗り場における案内情報の視認性向上や多言語対応が求められる一方、運行情報の更新作業の効率化が求められていた。また、飛行機の到着が遅れた際にバスの出発時刻の調整を行っているが、変更後の出発時刻を客へ即時に案内する方法が課題となっていた。これらの課題を解決するため、レシップの実績あるクラウド型情報配信システム「LECIP CMP」が採用された。
「LECIP CMP」は、様々なデジタルコンテンツを制作できる統合型DXクラウドシステム。手持ちのパソコンで、デジタルサイネージのコンテンツ制作、モバイルチケットの発行などができる。
また、時刻連動タイムテーブル表示、多言語表示、タッチパネル表示などに対応した高機能な画面デザインや表示デザインを画面上で確認できるプレビュー機能など、充実した編集機能を有している。
動画・静止画コンテンツの配信スケジュール設定や、配信結果のレポート作成など広告管理に必要な機能も搭載している。これらの機能はLECIP CMP上に独立したWEBアプリケーションとして提供する。
システムの主な特徴として、各事業者の運行予定の登録、デジタル広告の設定・配信作業などを、遠隔地にあるオフィスから行うことが可能なロケーションフリーを実現。現地に出向く必要がなく、業務効率化につながる。
ユーザー権限の設定機能により、バス運行管理業務、広告配信業務、各事業者の作業などそれぞれの業務に合わせ、機能を制限したアカウント管理を行うことができる。
将来の拡張性に優れたクラウド型システムで、段階的にサイネージを導入する場合にも、同一のシステム・管理画面を用いてディスプレイとSTB(映像表示器)を増設するだけで拡張できる。
発着案内、デジタル広告、多言語表示、緊急時の案内など各事業者のニーズに合わせ、柔軟な表示が可能だ。
レシップグループは、バス・鉄道などの公共交通機関向けを中心に、今後も空港や主要駅、バスターミナルなど、交通の結節点への「LECIP CMP」の導入を積極的に推進していく。交通事業者と利用者の双方にメリットのあるソリューションを提供することで、公共交通の利便性向上と持続可能な社会の実現に貢献する。




