日本通運と新日本海フェリー、海上・鉄道複合輸送サービス開始…CO2削減と労働力不足に対応

日本通運のモーダルコンビネーション型輸送サービス「Sea & Rail」に、新日本海ルート(新潟港―苫小牧東港)を追加
日本通運のモーダルコンビネーション型輸送サービス「Sea & Rail」に、新日本海ルート(新潟港―苫小牧東港)を追加全 1 枚

日本通運は、新日本海フェリーと連携し、海上輸送と鉄道輸送を組み合わせたモーダルコンビネーション型輸送サービス「Sea & Rail 新日本海ルート(新潟港-苫小牧東港)」を開始した。

NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社である日本通運は、長期ビジョン実現に向けて「持続的成長と企業価値向上のためのサステナビリティ経営の確立」を推進している。トラック中心の輸送形態から鉄道・船舶を利用するモーダルシフトを積極的に進め、複数の輸送モードを組み合わせた柔軟なロジスティクスソリューションの提供と、顧客のCO2排出量削減に貢献するサービスの創出に取り組んでいる。

また、トラックドライバーの時間外労働規制の強化を背景に、将来的な労働力不足も見込まれており、長距離トラック輸送への対応が今後の大きな課題となっている。

このような状況の中、日本通運は新日本海フェリーと連携し、津軽海峡を経由するモーダルコンビネーション型の輸送サービスを新たに開発した。環境配慮と将来的な労働力不足への対応を両立する輸送サービスとして提供する。

新サービスの特徴は、CO2排出量の削減に寄与する環境にやさしい輸送サービスで、顧客のサステナビリティ経営に貢献する点だ。トラックドライバーに対する時間外労働時間規制への対応策としても効果的という。

輸送ルートを複線化し、災害発生時の輸送障害区間を回避できることでBCP(事業継続)にも有効だ。日本通運の独自コンテナである、鉄道・海上双方で使用可能なRSVコンテナを利用することで、貨物の取り出し・積み替えを行うことなく鉄道と海上の間を相互にシフト可能となる。鉄道やトラック輸送と組み合わせることで、港から離れた場所でも集配対応が可能だ。

今後の展開として、船会社・フェリー会社等との連携による新たなルートの構築を進め、「Sea & Rail」サービスのさらなる拡充に取り組んでいく。

NXグループは、あらゆる輸送モードを組み合わせ、カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現に向けてCO2排出量削減に貢献する物流サービスを開発・提供することで、これからも顧客のサステナビリティ経営をサポートしていく。

《森脇稔》

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