変幻自在のボディには、シトロエンらしい創意工夫が満ち溢れていた【懐かしのカーカタログ】

シトロエン C3プルリエル 当時のカタログ
シトロエン C3プルリエル 当時のカタログ全 8 枚

初代のシトロエン『C3』が日本市場にお目見えしたのは2002年9月。その2年半後の2005年3月に、世界唯一のモジュールカーとして導入されたのがこの『C3プルリエル』だった。

【画像】C3プルリエル 当時のカタログ

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初出は1999年のフランクフルトショーで、この時のコンセプトカーで、2002年のパリ・モーターショーで市販車が披露された。プルリエル(フランス語で“複数”の意)は、変幻自在のスタイルを実現した点が最大の特徴。具体的にはサルーン/パノラミックサンルーフ/カブリオレ/スパイダー/スパイダーピックアップと、5通りのボディ形状に変化させられた。

シトロエン C3プルリエル 当時のカタログシトロエン C3プルリエル 当時のカタログ

ポイントは脱着式アルミ製サイドアーチの採用にあった。ソフトトップを使用した基本の状態は、サルーンではBピラーのない日本式に言うとハードトップだったが、ソフトトップを開ければ(20cmから1mまで調節が可能)一層の開放感を楽しむことも。

さらにソフトトップとリアウインドゥ部を外し(細かな手順の記憶が薄い筆者だが)、左右のサイドアーチ(自重は片側12kg)も取り払えば、スパイダーに、そのまま後席の背もたれを倒せばスパイダーピックアップへと変身。テールゲートは下ヒンジの開閉式で、まさにピックアップとしてフラットなフロアが活用でき、ゲートは100kgの耐荷重がある構造になっていた。

シトロエン C3プルリエル 当時のカタログシトロエン C3プルリエル 当時のカタログ

脱着可能なサイドアーチにはオプションでカバー、スタンドも用意された。ソフトトップは4層構造。ボディカラーは10色と豊富に用意。エンジンは当時の1.6リットルDOHC16バルブで、これにセンソドライブと呼ぶ2ペダルの手動変速装置が組み合わせられていた。今カタログを見ても実に創意工夫に溢れたコンパクトカーだった。

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《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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