スズキ、遠州脱炭素プロジェクトで太陽光発電の相互活用を開始

イオインダストリー本社新居工場
イオインダストリー本社新居工場全 3 枚

スズキとスズキ協力協同組合に加盟するイオインダストリーは12月5日、遠州脱炭素プロジェクトを活用したオンサイト・オフサイトPPAサービスの利用を開始した発表した。

【画像】「遠州脱炭素プロジェクト」

遠州脱炭素プロジェクトは、静岡県の遠州地域に拠点を持つ参画企業が、中部電力ミライズとともに、遠州地域の脱炭素化への貢献を目的として太陽光発電の導入量最大化と有効活用に取り組むものだ。

イオインダストリーは、本社新居工場(静岡県湖西市)の屋根上スペースにおいて、中部電力ミライズが提供するオンサイトPPAサービスにより、自社の電力需要以上の電気を発電する設備(合計パネル出力約645kW)を設置し、発電を開始した。

発電された電気は、イオインダストリーが同工場において自家消費するとともに、休業日等に生じる余剰電力を、中部電力ミライズがオフサイトPPAサービスの仕組みによりスズキの本社(静岡県浜松市)に供給することで、無駄なく活用される。

屋根上に新たに設置された太陽光発電設備屋根上に新たに設置された太陽光発電設備

これにより、イオインダストリーは、電力が余剰になっても融通先が決まっていることで、屋根上の設置スペースを最大限に活用して太陽光発電を導入することが可能となる。同時に、スズキは、イオインダストリーから余剰電力を調達し、自社のサプライチェーンの脱炭素化を進めることができる。

運転を開始した太陽光発電設備で発電し使用される電気は、年間で約70万kWh(スズキ約10万kWh、イオインダストリー約60万kWh)となる見込みだ。

遠州脱炭素プロジェクトでは、遠州地域由来の余剰電力を「選ぶ」「使う」ことが、遠州地域全体の再生可能エネルギーを「増やす」ことに繋がるため、参画企業は再生可能エネルギー電源の改修や新規開発等により、再生可能エネルギーの量を新たに増加させる追加性に貢献する。

スズキは今後も、取引先とともに再生可能エネルギーの導入量の最大化と有効活用を実現し、サプライチェーン全体の脱炭素化を目指していく。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「間違いなく正解」新型トヨタ『RAV4』がSNSで話題沸騰! 注目グレードはやはり「GRスポーツ」
  2. メルセデスベンツ『GLC』新型、最終デザインを入手! ハイエンドモデルにはV8か
  3. 3代目ホンダ『シビック・タイプR』、1/18スケールダイキャストミニカー発売…ディスプレイエンジン付属
  4. ダイハツ『ミゼットX』に大阪バージョンが登場!“ソロキャン”向けの単座仕様に…Japan Mobility Show KANSAI 2025
  5. 初代『NSX』が現代に甦る、ピニンファリーナデザインのスーパーカー「Tensei」発表…伊JAS
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る