豊田通商は12月8日、子会社のプラニックが「令和7年度 気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞したと発表した。
気候変動アクション環境大臣表彰は、環境省が温室効果ガスの排出抑制対策や気候変動への適応において顕著な功績を残した個人・団体を表彰する制度だ。
プラニックが実施する「国内最大規模・高純度プラスチック選別によるCar to Car水平リサイクル」事業が、先進導入・積極実践部門における気候変動の緩和分野で顕著な功績をあげたことが評価された。
同事業は、使用済み自動車や家電製品由来の混合プラスチックを原料とし、再び自動車部品等の原材料として使用可能な再生プラスチックを製造するものだ。
従来、混合プラスチックは素材毎に選別することが困難だったが、プラニックが国内で初めて導入した選別技術により、自動車部品等に使用可能な高品質な再生プラスチックの生産が可能となった。
この技術は、樹脂毎の比重の違いを利用した比重選別を主とした選別技術で、豊田通商が「環境省平成27年度低炭素型3R技術・システム実証事業」の支援の下で事業化に結びつけたものだ。
同事業において原料となる混合プラスチックの受入実績は約1.2万トン(2024年度)で、国内最大級の受入量となる4万トンへ段階的に拡大することで、将来的には約5.1万t-CO2の温室効果ガス排出量の削減を見込んでいる。
豊田通商グループは、未来の子供たちにより良い地球を届けるため、良き企業市民としてカーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブを統合的に推進し、環境課題の解決に努め、持続可能な社会の実現に貢献していく。




