ブラックベリー「QNX」のSDVオーディオ、中国大手自動車メーカーのEVに採用へ…2026年から

BlackBerryの「QNX」ソフトウェアのイメージ
BlackBerryの「QNX」ソフトウェアのイメージ全 1 枚

ブラックベリーの一部門のQNXは、中国の大手自動車メーカーが2026年発売予定の次世代高級電気自動車(EV)全車種にQNXサウンドが採用されると発表した。

QNXサウンドは、ソフトウェア定義車両(SDV)向けのデジタルオーディオプラットフォームで、オーディオとアコースティクスのソフトウェアをハードウェアから分離する。音声処理、メディア再生、警告音、ノイズコントロールなど、すべての車両機能を1つのシステムに統合し、開発の効率化、ハードウェアの削減、市場投入までの時間短縮を実現する。

エンジニアリングおよび製造コンサルティング大手のマンロー・アンド・アソシエイツによる新たな調査では、QNXの集中型ソフトウェア定義アプローチが車両オーディオにもたらす効果が明らかになった。

ハードウェアコストは、量産車で1台あたり21ドル、プレミアムモデルでは98ドルの削減が可能だ。これにより自動車メーカーは生産コストを抑えながら、大規模に高品質なオーディオ体験を提供できる。

プリント基板(PCB)の表面積は最大44%削減され、より小型でシンプルなオーディオハードウェアが実現する。これにより製造コストが低減し、他の車両システム用のスペースも確保できる。

重量は最大28%削減され、自動車メーカーはエネルギー効率の向上、EVの航続距離延長、材料コストの削減を実現できる。これらはすべて競争力のある車両設計において重要な要素だ。

従来のDSPを排除し、アンプ設計を簡素化することで、QNXは自動車メーカーが車両ライン全体でハードウェアを統合し、部品番号を削減し、量産効率を引き出すことを可能にする。同時に市場投入までの時間を短縮し、長期的な開発コストも削減する。

QNXは、BMW、ボッシュ、コンチネンタル、東風汽車、吉利汽車、ホンダ、メルセデスベンツ、トヨタ、フォルクスワーゲン、ボルボなど、世界の主要自動車メーカーとティア1サプライヤーから信頼されている。その基盤ソフトウェアは、デジタルコックピット、先進運転支援システム(ADAS)、インフォテインメントシステム、ドメインコントローラーまで、将来を見据えたエンジニアリング設計をサポートしている。

QNXの技術は現在、世界中で2億5500万台以上の車両に搭載されている。1980年に設立されたQNXは、カナダのオタワに本社を置く。

《森脇稔》

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