モルテンは、ENEOSスーパー耐久シリーズ2025のST5Rクラスでシリーズチャンピオンを獲得した88号車村上モータースMAZDA『ロードスター』に、エンジンマウント強化用ラバーシートおよびスタビライザーブッシュを提供したと発表した。
エンジンマウント強化用ラバーシートは、エンジンと車体フレームを締結するエンジンマウント部に装着され、エンジンの動きを抑制することで、コーナリング時の安定性や変速時の操作性向上に寄与する。また、車体後方の左右のサスペンションをつなぐスタビライザーバーと車体フレームの固定部に使用されるスタビライザーブッシュは、コーナリング時の車両安定性を高める。
スーパー耐久シリーズは、長時間走行や天候変化など、車両および各部品に高い信頼性と安定性が求められるカテゴリーだ。村上モータースMAZDAロードスターには、モルテンが開発・提供するこれら2種類の部品が採用され、過酷な耐久レース環境下で使用されている。
モルテンは、モータースポーツを広告的な取り組みではなく、実使用条件に近い負荷が継続的にかかる「技術検証の場」と位置づけている。スーパー耐久シリーズでは、長時間走行や路面・気象条件の変化といった量産車開発にも通じる厳しい環境下で部品が使用される。こうした実戦環境で得られる挙動データや使用実績は、部品の耐久性・信頼性評価や設計検討に活用され、製品仕様の最適化や品質向上へとフィードバックされている。
モルテンは「Fun and Functional」をブランドステートメントに、モータースポーツの実戦環境で培った技術と知見を自動車部品事業の製品開発・品質向上に生かし、今後も価値ある機能部品の提供を目指していく。




