BYDは、新エネルギー車(NEV)の累計生産台数が1500万台を達成したと発表した。中国・山東省の済南工場にて、これを祝うラインオフ式典を開催している。
2025年10月にブラジル工場で1400万台を達成してから、わずか2カ月での大台到達となり、同社のグローバル生産体制と市場需要の急速な拡大を象徴する節目となった。
記念すべき1500万台目としてラインオフしたのは、優れた安全性能と快適性を持つプレミアム・フルサイズSUVで、DENZA ブランドの『N8L』。同車両はN8Lモデルとしても、累計生産1万5000台目の節目を飾る一台となった。
2025年、BYDの販売実績はグローバル市場で堅調に推移している。1月から11月の累計販売台数は418万2000台(前年同期比11.3%増)を記録した。
海外販売台数は91万7000台に達し、すでに2024年の年間実績を超過。現在、同社のNEV製品は世界6大陸、119以上の国と地域で展開されている。
「技術を基盤に、イノベーションを原動力に」という経営理念のもと、BYDは積極的な研究開発投資を継続している。
2025年第1から3四半期に437億5000万人民元を投入し、前年同期比31%増となった。研究開発への累計投資額は2200億人民元を突破。バッテリー技術、ソフトウェア、製造プロセスの高度化を通じ、業界のリーダーシップを堅持している。
「Elegance, Innovation, Technology」を掲げる高級ブランド「DENZA」は、アジア、欧州、中南米へと急速に販路を拡大している。
MPVモデルのDENZA『D9』は、2025年上半期にインドネシア、タイ、マレーシア等の主要市場で高級MPV販売首位を獲得した。各地の国際モーターショーへの出展を皮切りに、プレミアム市場における電動化シフトを加速させている。
BYDは1994年に充電式バッテリーメーカーとして設立。現在は自動車、軌道交通、新エネルギー、エレクトロニクスの4事業を展開し、世界6大陸・110以上の国と地域・400以上の都市でゼロエミッションエネルギーソリューションを提供している。




