輸入車中古車情報誌『カーセンサーEDGE』(発行:リクルート)の2026年2月号は、「空冷の鼓動」をテーマに、空冷ポルシェ『911』の魅力を掘り下げる。
現代のクルマは、静粛性や高速性能、安定性が高いことが当たり前だ。いっぽう、空冷911に乗った際に感じる印象は、エンジンが車体後方で発する微細な振動や、不均一なアイドリングが回転の上昇とともに変化する音色など、“生々しさ”だという。そこには、近年のスポーツカーでは感じにくくなった「鼓動」が存在すると伝えている。
空冷911の魅力は、性能や希少性といった数値では語りきれない。アクセル操作への反応にはわずかな遅れがあり、ステアリングも現代のモデルほど洗練されてはいない。その不完全さが、ドライバーの操作に応じてクルマが応える“距離の近さ”となる。
また、空冷エンジンには「調子が上がっていく過程」があるのも特徴だ。走り始めは重さを感じても、時間の経過とともに軽くなり、音も滑らかになる。外気温や路面状況によってフィーリングが変化し、ドライバーもそれに合わせて運転する必要があるという。
このように、空冷911にはドライバーが介入すべき余白が残されている。その余白が、空冷911を、今なお新鮮な存在にしていると同誌は指摘する。
ポルシェ 911 カレラ4(タイプ964、1989年)
特集では、空冷911が歩んできた30年以上の歴史を「鼓動の進化」として振り返る。1963年から1973年のFシリーズに始まり、1974年から1989年のGシリーズ、1989年から1994年の964型、そして1994年から1998年の993型など、それぞれの時代に空冷ならではの生々しさと独特のリズムが息づいてきた過程を紹介している。
気になる見出し……●FEATURE 空冷の鼓動”を手に入れる●テリー伊藤の実車見聞録 RENAULT WIND●多事放論 過走行車は“初期化”できるのか?●Ken Okuyamaの愛するクルマ ROVER MINI●EDGYなカーライフB面 エンジニアのポルシェ●Car as Art! PORSCHE MACAN
『カーセンサーEDGE』2026年2月号★出版・編集関連事業に携わる方々へ:御社で発行されるモビリティ(自動車、モーターサイクルなど)関連書籍/雑誌を当編集部までお送りください。『レスポンス』サイト上にて紹介いたします。送り先は「〒164-0012 東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー17階 株式会社イード『レスポンス』編集部」。




