【2026年初詣ドライブ】車で行きやすい全国スポットと駐車・混雑対策まとめ

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2026年の幕開け、車で初詣に出かけてみてはどうだろうか。自動車での移動は天候の影響を受けにくく、荷物を載せたり寒さに対策したりが簡単。小さな子どもや高齢者がいる場合でも、安心感がある移動手段だ。

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本記事では「車で行きやすい」「駐車場との動線が比較的読みやすい」「家族連れでも立ち回りやすい」という観点から、全国の初詣スポットを整理した。あわせて、元日特有の渋滞や交通規制、冬の路面状況など、ドライブ時に押さえておきたい注意点もまとめている。新年最初のドライブを安全で快適なものにするための参考にしてほしい。

◆関東・首都圏(アクセス重視)

成田山新勝寺(千葉県成田市)

首都圏最大級の初詣スポット。高速道路IC(成田IC、富里IC)からのアクセスが良い。また周辺に公営・民間駐車場が多い。参道沿いには150店以上の飲食店や土産店が並ぶ。寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)は、940年、平将門の乱を鎮めるために関東に下り、成田山を開山したと伝えられる。

注意点 → 例年、元日10~15時は周辺道路がほぼ“歩行者天国状態”。ICを降りてからが混雑の本番なので、早朝到着か夕方以降がおすすめ。

近隣グルメ → 成田名物うなぎ、表参道の甘味処・煎餅店。
お土産 → 成田漬、鉄砲漬、うなぎ佃煮、落花生菓子

うなぎ……千葉県観光物産協会が運営するサイト「ちば観光ナビ」によると、成田は川魚が豊富に獲れる土地で、うなぎは古くから地元の食文化として親しまれてきたという。江戸時代中期、「成田詣」が庶民の間で盛んになると、門前町はにぎわい、旅館や料理店ではうなぎ料理が振る舞われるようになったそうだ。

成田山新勝寺成田山新勝寺

川崎大師(川崎市)

首都高速・湾岸線から近く、東京都心からのアクセスがよい。駐車場が多く回転も早いようだが、絶対数が多いので楽観はできない。平間寺(へいけんじ)は真言宗智山派の大本山で、金剛山金乗院平間寺と称し、厄除弘法大師または川崎大師として、信仰をあつめている。

注意点 → 周辺の道路は一方通行が多い。12月31日~1月3日は周辺に交通規制が敷かれる。駐車場はナビ任せより事前に決め打ちした方が楽かも。

近隣グルメ → 仲見世名物久寿餅、だるま煎餅、甘酒
お土産 → 厄除けだるま、久寿餅(持ち帰り用)

久寿餅(くずもち)……川崎市の資料によると、久寿餅は温度が低いと堅くなため、冷蔵庫への保存には適さず、常温で涼しいところで保管するとよい。黒蜜は、暖かい部屋に置いておくと粘度が緩くなることがあり、餅にからみづらくなるので、こちらも涼しいところで保管するといいそうだ。

川崎大師土産のだるま川崎大師土産のだるま

◆関東・少し郊外(ドライブ兼ねて)

安住神社(やすずみじんじゃ。栃木県高根沢町)

バイク神社として有名だが、車参拝もしやすい。広い駐車場があり通常なら出入りが楽だが、初詣期間はとうぜん混雑が予想される。安住神社の草創は、平安初期の899年、新井吉明が国家鎮護のために摂津住吉大社の大神の御分霊をこの地に勧請したもの。

注意点 → 朝晩は路面凍結の可能性あり。宇都宮市内は正月でも渋滞することがある。安住神社での「お車のおはらい」は、1月1~11日は「お車おはらい所」でのおはらいを中止する。期間中は、神前に本人が車のカギ・車検証を持参して、おはらいしてもらう。

近隣グルメ → 宇都宮餃子
お土産 → 交通安全・乗り物守、餃子土産(冷凍)

宇都宮餃子……「令和6年宇都宮市観光動態調査2024」(調査主体:宇都宮市)によると、入込客数が約1574万人で、来訪者の目的は「餃子を食べた」が 60.5%で1位だ。前回の56.3%より伸びている。市に抱くイメージとしては、県内在住・県外在住ともに「餃子のまち」が 9割前後と最も高い率になっている。

安住神社安住神社

小鹿神社(おしかじんじゃ。埼玉県小鹿野町)

秩父路ドライブと組み合わせやすい。駐車場あり、オフシーズンならファミリーでも安心だが、初詣期間は混雑が予想される。小鹿神社はライダーの間では「元祖バイク神社」とも呼ばれる。鹿の二本の角をバイクのハンドルに見立て、ライダーの交通安全を祈願する。

注意点 → 日陰の山道は凍結しやすい。スタッドレス or タイヤ状態の確認は必須。

近隣グルメ → わらじカツ丼、味噌ポテト
お土産 → 秩父銘菓、地酒

わらじカツ丼……わらじ(草履)のように大きな、豚ロースカツ薄切り肉を揚げたカツが乗ったカツ丼。タレは甘辛い醤油ベースだ。

小鹿神社小鹿神社

◆東海・中部(遠出ドライブ向け)

伊勢神宮(三重県伊勢市)

日本を代表する初詣・参拝地。正式には「神宮」と言う。内宮・外宮にわかれ、ともに大規模駐車場あり。

注意点 → 12月31日~1月25日は周辺で交通規制を実施する。12月31日~1月4日、10~12日は大変な混雑が予想されている。駐車場待ちの発生は避けられない。1月1~4日、11日は「パーク&バスライド」=市営臨時駐車場+シャトル利用が快適だろう。

近隣グルメ → 伊勢うどん、赤福
お土産 → 赤福餅、伊勢茶・真珠関連

伊勢うどん……伊勢市観光協会運営するサイト「いまこそ、伊勢。」によると、伊勢うどんは、江戸時代に伊勢神宮へ長旅をしてきた参拝客に「胃腸に優しいうどん」をふるまったのがはじまり。ふわふわの太麺ともちもちのコシが特徴で、ほんのり甘いたまり醤油と出汁を合わせた真っ黒なタレをからませて食べる。

伊勢神宮内宮伊勢神宮内宮

◆関西(都市部×観光)

伏見稲荷大社(京都市)

全国に3万社あるといわれる「お稲荷さん」の総本宮だ。商売繁昌・五穀豊穣の神様として信仰を集める。千本鳥居で有名、鳥居の奉納は初穂料30万円から。参拝は徒歩中心だが、周辺に時間貸し駐車場が多数ある。

注意点 → 京都市内は渋滞が常態化している。郊外駐車場+電車という併用も検討価値あり。

近隣グルメ → いなり寿司、甘酒、和菓子
お土産 → 稲荷関連縁起物、京菓子

いなり寿司……伏見稲荷参道商店街のサイトによると、正月三が日だけで2万5000個を越えるいなり寿司が消費されるという。伏見稲荷界隈で扱われているいなり寿司の形は、ほぼすべて三角形だ。これはキツネの顔や耳をイメージしているとも、稲荷山をイメージしているともいわれている。

伏見稲荷大社伏見稲荷大社

◆自動車で初詣に行く際の共通注意点

★駐車場は「目的地直近」より「少し離れた所」 → 正月は出入りが詰まりやすい。目的地まで徒歩10~15分の駐車場の方が、結果的に早いこともある。

★到着時間がすべてを左右 → おすすめは7~9時と16時以降。11~15時は避けるのが無難だ。

★冬の路面と渋滞疲れ → 山間部はブラックアイスバーンに注意しよう。渋滞中のアイドリング・暖房で燃料を消費するので、残量に余裕をもとう。

★帰路グルメは「昼ピーク後」 → 13時前後はどこも混む。14~16時が狙い目か。

《高木啓》

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