茨城県笠間市にある笠間芸術の森公園・南駐車場で12月28日、「マニアの森ミーティング」が開かれ、25年以上経過したオールジャンルなクルマが集まった。
昨2024年、呼びかけ人の平野貴大さんらクルマ愛好家の若者がSNSで発信すると100台以上が集結。続けて今年春に開いて更に人気となり、今回で3回目の開催となった。
トヨタ『ソアラ』、『レクサス』ES300、日産『サニー』305Reニスモ、『シビリアン』、ダットサン『1000』セダン、ホンダ『アコード』クーペ、『フィット』、スズキ『キャリイ』トラック、いすゞ『117クーペ』、BMW『2002』、VW『カルマンギア』、GM『ビュイック・リヴィエラ』など、まさにオールジャンル。
スバル『アルシオーネ』2700VX(1990年)はクサビ形のスタイルが今も斬新。「高校生の時、友達のお父さんが乗っていて強烈な印象がありました。それから月日が経ち、夢をかなえたいと2年半前に購入しました」と言うオーナーは仲良く娘さんと参加。リトラクタブルへドライトやインパネのデザインなどが未来的で、「フラットタイプのドアハンドルは初めての人は開けられません(笑)」。外装を塗り替え、不調だったエアサスはバネサスに交換したという。「外から眺めていつまでも飽きないし、自分が操れる喜びがあります」と満足そうだった。
マツダ『ボンゴ』ワゴンでイベント初参加というのは、今年免許を取ったばかりの19歳の大学生。知り合いからの紹介により購入した初めてのマイカーだ。「回転対座やフルフラットなどアレンジができるシートが面白く、9人乗りというのが楽しすぎ」と、来場者に声をかけて満車状態を実験し、全員で笑顔となった。エンジンは2000ディーゼルの58馬力と非力ながら、長い坂もトルクでするすると登っていくという。「多人数乗りを活かして春休みには友達を誘ってどこかに出かけたい」と話していた。
地元から参加していたのは、ダットサン『フェアレディ』1600(1967年)。北米仕様の左ハンドルで、前期型のフロントガラスが低い、いわゆる「ローウインドウ」。「良さは屋根がないこと! 軽薄な色もアメリカっぽいでしょ。(2000ccのSRに比べて)パワーないけど、コーナーワークが楽しいよ」と、夫婦で手を振りながら会場を後にしていた。
今回も開催予定時刻前から次々とレアなクルマが集まり、午後なると同じ車種やメーカーなどでのプチミーティングがあちこちで行われていた。100台収容の駐車場は常時満車状態で、入れ替わりなどを含めると150台以上のクルマが集まったと思われる。
主催した平野さんは「”参加者車両すべてが主役”をコンセプトに開催させていただきました。老若男女、様々なジャンルのクルマに集まっていただき楽しいミーティングにできたと思います」と、手ごたえを感じている様子だった。次回はまた春の開催を考えているという。




