ブラックベリー傘下のQNXは、1月6日に米国ラスベガスで開幕するCES 2026において、ミッションクリティカル組み込みシステムと車載ソフトウェア製品ポートフォリオの最新技術を展示すると発表した。
展示の目玉となるのは、ベクターと共同開発した車両向け基盤ソフトウェアプラットフォーム(FVSP)の新デモだ。このプラットフォームは、QNXの実績あるOSと仮想化技術にベクターのミドルウェアを組み合わせたもので、車載ソフトウェア開発を効率化する。自動車メーカーは煩雑でコストのかかるソフトウェア統合プロセスを排除でき、ブランドロイヤルティや差別化、価値を生み出す消費者向けアプリケーションの開発に注力できるようになる。
ウェストホールのQNXブース(4024番)では、3つのインタラクティブゾーンを設置。自動車ゾーンでは、QNX CabinやQNX Soundといった最先端のデジタルコックピットとソフトウェア定義オーディオソリューションを展示する。
注目のデモの一つが、ヒョンデ『アイオニック6』のカスタムビルド車両だ。ボーズのコンセプトサウンドシステムとドルビーアトモス再生機能を搭載し、現代のソフトウェア定義車両アーキテクチャ内での動作を体験できる。QNX Soundにより、自動車メーカーは車内音響と信号処理を集約し、コストを削減しながらスタジオ品質のリスニング体験を実現できる。
QNX Cabinは、QNX SDP 8.0上で動作するクラウドファーストのデジタルコックピット開発プラットフォームとして紹介される。クアルコム、メディアテック、AMDの業界最先端システムオンチップ(SoC)を含む複数のハードウェアターゲット上で動作し、開発者がより高速で柔軟かつ効率的にコックピット開発を加速できることを実証する。
QNX Everywhereゾーンでは、発売以降の進捗を紹介。来場者が操作してゲームをプレイし賞品を獲得できるインタラクティブなミニロボットアームを展示するほか、学術機関との連携や将来の人材育成とエコシステム成長計画についても発表する。このイニシアチブは、開発者コミュニティ向けの無料でオープンソースなコラボレーションを推進している。
その他のミッションクリティカル産業ゾーンでは、QNXが自動車以外の分野でどのように活用されているかを実例で紹介。医療精度を再定義する手術用ロボットアーム、ヒューマノイドロボットの「視覚」を可能にする技術、産業プロセスを管理・自動化する分散制御システムなどを展示する。
QNXは1980年に設立され、カナダのオタワに本社を置く。同社の技術は現在、世界中で2億5500万台以上の車両に搭載されており、自動車、医療機器、産業制御、ロボティクス、商用車、鉄道、航空宇宙・防衛など幅広い産業で信頼されている。




