EV火災リスク低減へ、超高速トリガーセンサーをサンコールが開発…CES 2026で初公開へ

火災イメージ
火災イメージ全 3 枚

自動車部品メーカーのサンコールは1月6日、次世代事業の電流センサー事業が、パイロスイッチ一体型トリガーセンサーを開発したと発表した。CES2026で初公開する。

【画像】パイロスイッチ一体型トリガーセンサー

EV化に伴い需要の増える車載用途から再生可能エネルギーなどの産業用途まで、あらゆる災害リスクへの対策品として普及を目指す。

サンコールのトリガーセンサーは、バッテリーに過電流(過剰なレベルの大電流)が流れたことを瞬時に判断し、外部の遮断装置に信号を送るトリガー機能を備えたセンサーだ。20マイクロ秒以下の速さで出力された遮断信号は、ECU内のスクイブドライバやパイロスイッチなどさまざまなデバイスに届き、ただちに導線が遮断される。

今回サンコールは、パイロスイッチと一体化したトリガーセンサーモジュールを開発した。このことで、センシングから遮断までの一貫フローを確実に保証できるようになった。また、バックアップ機能など付加価値を高めた様々な製品ラインナップの展開を予定している。

くるまの事故が発生した場合、バッテリー周りが破壊されショートすることにより、火災や爆発が発生するリスクがある。センサー技術と遮断技術の組み合わせにより、こうした事故リスクを低減し、人命・安全を確保することを目的としている。

大電流や高速動作を扱うシーンでは、より高速かつ確実な安全システムが求められている。緊急時には、バッテリー周りの導線が強制的に切断されるまで数ミリ秒以内という超高速でおこなわれることが前提となる。

本製品は、あらかじめ設定した過電流値を20マイクロ秒以下という速さで確実に検知し、信号を発信することが出来る新しい安全システムを提案している。

サンコールの電流センサー事業では、車のバッテリーマネジメントに欠かせない電流検出を高精度・高付加価値で提供する独自のセンシングソリューションを展開している。2015年にはシャント式センサー、2023年にはクロッカス社と提携して磁気式センサーを発表、EV化の目覚ましい欧州や北米での採用が相次いでいる。

2024年にドイツにて電流センサーの販売拠点を新設し、欧州や米国でも拡販、2030年にはグローバルで売上20億円規模を目指している。

今後、異常電流の高速・高精度検出は、自動車の電動化のみならず、風力・太陽光などのエネルギー分野、データセンターなどでも需要が見込まれる。今後も更なる改良と進化を続け、あらゆるシーンでの安全性能への貢献をめざしていく。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「通勤通学の足これでええやん!」“22万円”の電動スクーター『ICON e:』発表に、「ホンダも本気出してきた」とSNSで話題に
  2. ピニンファリーナがデザインしたホンダ・NSXベースのスーパーカー・JAS『Tensei(転生)』のエンジンチューンを英ジャッド・パワーが担当へ
  3. レクサス、新型ESを2026年後半欧州導入へ…EVとハイブリッドを設定
  4. 2代目日産『レパード』発売40周年で村山工場跡地へ里帰り
  5. これが噂の“ハイパーカーハンター”だ…1100馬力以上! ポルシェ『カイエン・クーペ・ターボGTエレクトリック』の爆発力
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る