リーンモビリティは1月6日、販売ブランド「Lean」の設立と、都市型小型EV『Lean3』の市販車仕様を確定し、2026年中に日本および台湾市場での販売を開始すると発表した。
同社は1月6日に豊田市博物館で市販モデルの発表イベントを実施するとともに、1月9日から11日まで幕張メッセで開催される「東京オートサロン2026」のオートバックスブースにて、市販車を初展示する。
販売ブランド「Lean」は、「地球と、街と調和する豊かな移動体験によって、より楽しく活き活きと生活する」というフィロソフィのもと、次世代マイクロモビリティを社会に届けるための公式販売ブランドとして立ち上げられた。
Lean3の市販車は、性能と生産効率を最大限に考慮した車体および部品設計が完了し、洗練された外観・内装デザイン、最適化された部品レイアウトを確立した。
日本仕様の主要諸元は、車両区分が第一種原動機付自転車(ミニカー)、全長2470mm×全幅970mm×全高1570mm、乗車定員1名、最高速度60km/h。航続距離は約100km(WLTCモードClass1)、充電時間は約5時間(AC200V普通充電)、約7時間(AC100V普通充電)となっている。
主要装備はエアコン、パワーウインドウ、デジタルメーター、プッシュ式シフトなど。安全装備はELR付3点式シートベルト、車両接近通報装置、アクティブ・リーン・システム、前後ディスクブレーキなどを搭載する。
国内販売価格は169万8000円から(税込、補助金は含まず)に決定した。
同社はオートバックスセブンと、今後の販売・アフターサービスに関する業務提携に向けた基本合意書を締結した。オートバックスグループを活用した整備対応と、オンライン予約・店舗での実車確認・納車をサポートする販売方式を採用する。
オートバックスセブンは、カー用品販売に加え、整備・メンテナンス、ディーラー事業も行っており、次世代モビリティ分野における知見と販売ネットワークを有している。なお、今後並行してリーンモビリティ自らによる直販等の体制も検討している。
Lean3は、前2輪操舵・後1輪駆動の3輪構造を採用し、全長2470mm×全幅970mmの最小クラスのEV。独自の「アクティブ・リーン・システム」により、車体を最適な角度に制御してコーナリングや荒れた路面でも安定した走行を実現する。航続距離は100km、エアコンを標準装備し、従来の小型EVの課題を大きく改善した。
将来的には、車両から収集した走行データを統合管理プラットフォーム「LeanX」に集約し、料金最適化・車体機能の維持向上・OTAアップデートを推進する。単なる車両販売にとどまらず、利用価値を起点とした「Car Lifetime Value」モデルへと進化し、都市交通のMaaS化、自動運転モジュールの導入、ロボタクシー運用までを視野に入れている。
リーンモビリティは2022年、元トヨタエンジニアである谷中壮弘氏により設立されたモビリティ・スタートアップ。「平均乗車人数1.3人/4から8人乗り車両」という「過大装備」の現状を背景に、「効率的かつ無駄のない(Lean)モビリティが豊かな生活につながる」という理念「Drive Lean, Live Life」のもと、都市交通の効率化と脱炭素化に挑戦している。
2025年6月に日本(愛知県豊田市)に本社機能を設立。日本本社はグローバル戦略を統括する司令塔として、金融機関や戦略的パートナーとの連携を通じて資金調達と国際展開を加速させている。台湾子会社はサプライチェーンを活用した生産体制を担い、豊田市のR&Dセンターは商品・技術開発に特化するなど、三拠点体制を構築している。
累計資金調達額は約50億円に達し、国内ヴィークル製造スタートアップとして最大規模の資金調達を実現している。




