希少なポルシェ『962C』をフルレストア、KAMIKAZE COLLECTIONが展示へ…東京オートサロン2026

フルレストアされたポルシェ962C
フルレストアされたポルシェ962C全 4 枚

KCインターナショナルは、1月9日から11日まで幕張メッセで開催される東京オートサロン2026に出展すると発表した。

【画像】フルレストアされたポルシェ962C

岡山県のMadlane(大橋商事)とのコラボレーションにより、ルマンレース用に製造された極めて貴重なポルシェ『962C』をベースとした展示を行う。

今回展示する車両は、元々Dauer racingによってJohn Fitzpatrickから売却された956-112のシャシーをベースに製作された「962-112」の兄弟車両であり、「962-133」のシャシー番号が与えられた1台だ。

シャシー自体はDauer Racingによる特注品、Thompson製ハニカムシャシーを採用している。MOOMOカラーで有名な兄弟車両「962-001GS」と同様、Thompsonハニカムシャシーを持つ個体は世界に2台しか存在しない。

1987年後半に実戦投入され、SuperCupやWSPC等のレースにて活躍。1988年のInterserie Mostでは優勝を飾った。その後、Dauer racingがルマンでの歴史的勝利など数々の栄光を獲得する過程において、ヨッヘンダウアーのレースヒストリーを語る上で重要な一台という。

2023年まで多数のコレクターを経て、フランスから日本へと渡った。当時のレース後の状態から大きな変化やサービスを受けていなかったこのシャシーは、2024年より岡山県のMadlaneにてフルレストアを開始。フレーム単体からボディワーク、ブレーキ、配管、ガスバッグ等全てをリフレッシュした。制御ECUにはブラジル製のFueltech FT600を採用し、2026年にはサーキットでのシェイクダウンを予定している。

同社のKAMIKAZE COLLECTIONでは、車をさらに美しく魅せる一つの「芸術」としてディテイリングを捉え、施工および製品開発を行っている。

このプロジェクト車両は、そのヒストリーを感じさせる古いデカールをあえて剥がし、新たに「凛としたホワイトソリッド」のボディへと生まれ変わった。この「ホワイトの世界観」に対して、日本の近未来を意識した「和」の世界と「シルバー」が今回のオートサロン2026における展示コンセプトとなった。

今回フルレストアされ、新たに塗装されたポルシェ962Cに対し、同社はパネルごとのオレンジピール・塗装肌の改善を行った。完璧な鏡面にするだけではなく、ボディラインを美しく見せるための緻密な肌調整を全面に渡り施している。

最終研磨は、困難とされるシングルアクションでの水研ぎ工程を部分ごとに実施し、研磨技術のみで陰影を演出した。そして最終仕上げには、最新作「IZM COAT」をベースに、この車のために特別調合した「OVER COAT MADLANE」を施工している。

展示に合わせ、展示車両の最終仕上げに使用された特別調合モデル「OVER COAT MADLANE」を、東京オートサロン2026の会場にて数量限定で販売する。

会期中はブース内にて、KAMIKAZE COLLECTIONの技術者によるカーディテイリングの実演(デモンストレーション)を行う。通常は見ることのできない繊細な研磨技術や、究極の肌調整の工程を間近で観覧できる貴重な機会となる。

《森脇稔》

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