運転中に緊急地震速報(EEW)を受信した! どうする? 運転中に緊急地震速報を受信した場合、数秒から数十秒という限られた時間の中で、冷静かつ的確な行動が求められる。
警察庁や消防庁、道路管理者、国土交通省などの防災指針では、「急操作を避け、減速し、安全確保を最優先」とする点が共通している。場面別に具体的な対応を整理した。
◆全般(一般道・共通)
1. 速報を受信した直後……急ブレーキや急ハンドルは行なわない。アクセルを戻し、エンジンブレーキで減速する。ハザードランプを点灯し、周囲の車両に異常を知らせる。車線は維持し、無理な車線変更は避ける。
2. 揺れが始まったら……ハンドルをしっかり握り、道路の左側に寄せて停車する。停車後はエンジンを切り、車内で待機する。座席ベルトは外さない。
3. 揺れが収まったら……ラジオやスマートフォンで地震情報や交通情報を確認する。信号停止、段差、落下物などに注意し、走行再開は慎重に行なう。
ハザードランプを点灯
◆高速道路
1. 速報受信から減速まで……急な操作は禁止。後続車の追突を防ぐため、ゆっくり減速する。ハザードランプの点灯は特に重要だ。
2. 停車……左側の路肩に寄せて停車し、本線中央での停止は避ける。トンネル入口や大きな斜面付近は、可能な限り避けよう。
3. 停車後……エンジンを停止し、車内待機が原則だ。可能であれば三角停止板を設置し、中央車線は緊急車両用に空けておく。
4. 留意点……一定の震度に達した場合、高速道路は通行止めとなり、点検が行なわれる。入口閉鎖や長時間待機となる可能性がある。
◆トンネル内
1. 速報を受信したら……急停止せず、低速で走行し、車間距離を充分に確保する。
2. 揺れが発生した場合……可能であれば左側に寄せて停車し、エンジンを停止して車内で待機。
3. 避難が必要な場合……トンネル内に設置された非常口や避難通路を利用する。走行車線上を歩かず、係員や放送の指示に従うこと。
トンネル内非常口◆津波警報が同時に出た場合
揺れが収まったかどうかに関わらず、津波警報が発表された場合は避難が最優先だ。車は安全な場所に停め、徒歩で高台へ避難する。車での避難は、渋滞や浸水で立ち往生するおそれがあるため注意が必要。河口部や海岸沿い、高架下には近づかない。
◆バス・トラック向け対応
1. 速報受信時……旅客や積載物の安全を最優先とし、急操作を避けて計画的に減速する。ハザードランプで周囲に異常を通知する。
2. 停車後……左側に寄せて停車し、エンジンを停止する。バスは車内放送で乗客に落ち着いて待機するよう伝える。トラックは積載物の偏りや転倒に注意する。
3. 情報共有……事業者の運行管理者と連絡を取り、指示に従う。独自判断での走行再開は避けること。
◆まとめ
緊急地震速報を受信した際の運転対応
・急操作をしない
・ハザードランプで周囲に知らせる
・左側に寄せて停車
・揺れが収まるまで車内待機
・正確な情報を確認し、無理に動かない
緊急地震速報から実際の地震発生まで猶予が短いケースが多い。日頃から「速報=減速・ハザード・左へ」という行動を意識しておくことが、事故防止と命を守る行動につながるだろう。




