NXPが「S32N7」プロセッサ発表、車両アーキテクチャ簡素化で最大20%コスト削減…CES 2026

NXPの「S32N7」スーパーインテグレーション・プロセッサ・シリーズ
NXPの「S32N7」スーパーインテグレーション・プロセッサ・シリーズ全 1 枚

NXPセミコンダクターズは、CES2026において、5nmプロセスを基盤とする「S32N7」スーパーインテグレーション・プロセッサ・シリーズを発表した。

S32N7により、自動車メーカーがドライブトレイン、車両ダイナミクス、ボディ、ゲートウェイ、セーフティといった各ドメインの中核機能のデジタル化、複雑さの解消、大規模にAIを活用したイノベーションの開発を実現できる新時代が到来する。

S32N7シリーズは車両の中枢にソフトウェアとデータを集約するよう設計されており、安全性とセキュリティも確保する。新しいS32N7プロセッサ・シリーズを採用することにより、多数のハードウェア・モジュールが不要になり、配線や電子部品、ソフトウェアの効率も向上するため、自動車メーカーはビークル・アーキテクチャを大幅に簡素化し、総所有コストを最大20%削減することができる。

また、機能を統合することにより、AIを活用したイノベーションを車両全体に適用するための基盤が構築される。その結果、ソフトウェア・ビジネスモデルが促進され、パーソナライズされた運転、予知保全、仮想センサの実現に寄与する。さらに、S32N7シリーズは高性能のデータ・バックボーンを備えているため、将来的に最新のAIシリコンにアップグレードする際も車両を再設計する必要がなく、自動車メーカーは継続的に差異化を図ることが可能になる。

将来のソフトウェア・デファインド・モビリティ向けに設計されているS32N7は、自動車の主要機能をデジタル化することでビークル・アーキテクチャを再定義し、モデルやブランドを超えたハードウェアとソフトウェアの拡張を実現する。また、ソフトウェアを一元化することで開発を加速し、総所有コストを削減する。車両データへのアクセス管理と高い演算性能を特長とするS32N7シリーズは、次世代モビリティの中心的なAIコントロール・ポイントとしての役割を果たす。

S32N7をいち早く自動車統合プラットフォームに採用したのがボッシュだ。NXPとボッシュは共同でリファレンス・デザイン、セーフティ・フレームワーク、ハードウェア統合、専門的な支援プログラムを共同開発し、システム・デプロイメントの加速と統合作業の負担軽減に努めている。

S32N7シリーズは32種類のスケーラブルで互換性の高い製品ポートフォリオを提供し、システム・オン・チップ(SoC)上でアプリケーションとリアルタイム制御、ネットワーク・ゲートウェイ、アイソレーション技術、AIおよびデータ・アクセラレーションを実現する。また、それと同時に、厳密なタイミングが求められる車両制御、安全性、セキュリティの各要件にも対応する。S32N7シリーズは、NXPのS32車載プロセッシング・プラットフォームの主要製品として、次世代の車両の知能化を促進する。

NXPセミコンダクターズは車載、インダストリアル&IoT、モバイル、通信インフラ市場におけるソリューションを提供する。NXPでは「Brighter Together」というアプローチのもと、最先端のテクノロジとパイオニア精神を持つ人材の両方を活かし、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現するシステム・ソリューションを開発している。現在、NXPは30か国以上で事業を展開しており、2024年の売上高は126億1000万ドルとなった。

《森脇稔》

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