CES 2026のエクリプス(Eclipse)ブレックファストにおいて、複数の国際的な大手企業がドイツ自動車工業会(VDA)の覚書に署名した。この覚書は、自動車分野におけるオープンで協調的なソフトウェア開発を推進するものだ。
新たに署名した企業には、アクセンチュア、AVL、カプジェミニ、カミンズ、インフィニオン、リア、LGエレクトロニクス、ミシュラン、レッドハット、シェフラー、ステランティス、VWグループ商用車のトレイトン、Tシステムズが含まれる。これにより、エクリプスのオープンソースプロジェクトS-COREを取り巻くネットワークがさらに拡大し、自動車業界のデジタル変革における国際協力の重要性が高まっていることが示された。
自動車メーカーにとって、ソフトウェア定義車両への移行は、従来の開発モデルでは管理しきれないほどの複雑さをもたらしている。新機能を迅速かつ継続的に提供するプレッシャーは着実に高まっている。同時に、断片化されたソフトウェアアーキテクチャ、ベンダーロックイン、厳格な安全性とサイバーセキュリティ規制への対応に必要な労力といった課題に直面している。
ソフトウェアは革新的であるだけでなく、数十年にわたって安全で信頼性が高く、保守可能でなければならない。こうした要求は、より機敏で協調的なソフトウェア開発アプローチを必要としている。
オープンソースソフトウェア(OSS)は、開発を加速し透明性を促進する共通基盤を提供することで、こうした協力の強力な推進力として確立されてきた。独自の孤立したソリューションから脱却することで、自動車メーカーとサプライヤーは、基本的な構成要素を繰り返し再発明する代わりに、真の価値創造にリソースを集中できる。
エクリプス・プロジェクトS-COREは、まさにこの理念を体現している。その目標は、自動車エコシステムのすべての関係者にとって共通のプラットフォームとなる、標準化されたオープンなソフトウェアスタックを提供することである。これにより断片化が軽減され、統合が簡素化され、安全性とセキュリティ基準への準拠が支援される。同時に、差異化の余地も残されている。企業は、信頼性が高く適切に保守された基盤の上で、ユーザー体験を直接向上させる革新的なソリューションの開発に集中できる。
ETASは、エクリプスSDVワーキンググループの創設メンバーであり、VDA覚書の署名者として、当初からこの開発の主要な推進者となってきた。S-COREプロジェクトの主要貢献者の1社として、ETASは豊富な経験と専門知識を提供し、オープンソフトウェアスタックのさらなる発展を推進している。
今後、ETASはS-COREをベースとした量産対応ディストリビューションを、ETAS Vehicle Platform Suiteの一部として提供する予定。これは自動車ソフトウェア開発者のニーズに合わせて調整されたものとなる。これには、エクリプスSDVエコシステムからの追加オープンソースコンポーネントの統合、業界標準ツールのサポート、最新のCI/CDプロセスとの整合が含まれる。




