日野自動車は、1月3日から17日にサウジアラビアで開催されたダカール・ラリー2026に「日野チームスガワラ」として参戦し、トラック部門15位でゴールしたと発表した。
1991年に日本の商用車メーカーとして初めて同ラリーに参戦して以来、35回連続完走を達成した。また、代表兼ドライバーの菅原照仁氏の連続完走記録は21回に伸び、2019年に勇退した父・菅原義正氏が持つ連続完走記録20回を更新した。
レース前半は大きなトラブルなく好調な走りを重ね、トラック部門8位を維持していた。しかし後半は様々なトラブルが襲いかかった。砂丘ステージでの転倒、車内でのインカム不調、2025年大会でも問題となったトランスファーの破損、最終日のタイヤバーストなど、日を重ねるごとにチームの粘り強さが試される展開となった。
代表兼ドライバーの菅原照仁氏は「今大会の結果は残念だが仕方ない。クルマは良くなってきたが、足りていないところもたくさんある。現状の実力は上手くいってクラス8から9位といったところだが、小排気量の中型車だからといってそれに満足してはいけない。平均車速の上がらない悪路が増えるなど、今のダカールは必ずしもパワーのある大型だけが有利とは限らない。我々ももっと戦えるはずだ」とコメントした。
ナビゲーターの染宮弘和氏は「乗り心地が良くなって身体がラクになった。振動が減るとロードブックの細かい字も読みやすくなり、ナビの精度向上にも寄与すると思う」と車両の進化を評価した。
ナビゲーター兼メカニックの望月裕司氏(日野自動車)は「コース上で壊れたトランスファーを降ろしてフロントのプロペラシャフトをリアに付け替える作業は前回に続く2回目だった。達成感はあるし自信にもなるが、やはり乗車メカニックの自分は活躍しないほうが良い」と語った。
チームマネージャーの門馬孝之氏(日野自動車)は「タイヤをバーストさせたまま最終SSをゴールするHINO600を見て感動した。ダカールのゴールはいつも胸が熱くなり涙が出る」とコメント。今回は販売会社メカニックの参加も実現し、貴重な経験の場となった。
メカニックアドバイザーの鈴木誠一氏は「トランスファーはどうやらアルミ製のケースの剛性が低いことが問題のような気がする。軽さで選んだが、重くてもスチールではないとダメなのかもしれない」と技術的な課題を指摘した。
全国の販売会社から選出されたメカニックも参加し、田沢正和氏(西東北日野自動車)、今川博貴氏(南関東日野自動車)、菊池拓実氏(広島日野自動車)がそれぞれ「ダカールの達成感は大きい」「良い経験になった」とコメントを寄せている。




