三菱自動車で社長交代,“生え抜き”の岸浦恵介執行役員が昇格へ[新聞ウォッチ]

三菱自動車本社
三菱自動車本社全 2 枚

冬場のクルマの“暖機運転”同様に、最近は社長交代の発表をはやめて、新体制が始動するまでのウォーミングアップの期間をできるだけ長引かす企業も少なくないようだ。

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三菱自動車も2カ月以上も先の4月1日付で、加藤隆雄社長の後任に岸浦恵介執行役員が昇格し、新設する最高執行責任者(COO)を兼任すると発表した。経済産業省出身の平工奉文会長は会長職を外れ、加藤社長が会長兼最高経営責任者(CEO)に就く予定。

1月21日付けの読売夕刊などが報じたほか、きょうの各紙にも「三菱自、難局に二人三脚」などの見出しで取り上げている。社長に就任する岸浦氏は兵庫県出身の56歳。名古屋大経済学部卒業後、『パジェロ』シリーズなどがヒットして業績が絶好調だった中村裕一社長時代の1993年に入社。人事本部マネージャーや米州本部長などを歴任したほか、欧州での事業再編や東南アジア、オランダの赴任など海外経験が豊富という。昨年4月に執行役員となり、コーポレート企画本部長も兼務している。

三菱自動車での事実上の社長交代は5年ぶり。インドネシアの現地法人のトップなどを歴任した加藤氏は、三菱商事出身の益子修氏からバトンを引き継いで2019年6月、代表執行役CEOに就任。現在の肩書の代表執行社長CEOは 21年4月からだが、20年8月には益子氏の急逝後は、孤軍奮闘で「聖域なき構造改革」に取り組み、スポーツ用多目的車(SUV)パジェロの国内生産終了や、中国市場からの撤退を進めた。

ただ、ドル箱の東南アジア市場での販売不振や、難航する日産とホンダとの協業交渉など、経営課題としての“宿題”も多く、当面は2代続く“生え抜き”の新社長との二人三脚で難局に臨むことにもなりそうだ。

2026年1月22日付

●ドライブスルー、AI「ご注文を」モスバーガー実証実験(読売・8面)

●三菱自社長に岸浦氏、東南アジア販売改善図る、5年ぶり交代 (読売・8面)

●質問なるほドリ、今季のF1どう変わる? 電動出力増、車両小型化、ホンダの新PUに注目 (毎日・3面)

●トヨタ、5.1兆円負担増、4年半累計、物価高価格転嫁進む(毎日・6面)

●中国車アジア・欧州市場侵食、国内の過当競争逃げ道に、米で禁輸論浮上 (産経・10面)

●半導体安定調達へ連携、日本車大手、情報を共有 (日経・1面)

●燃料電池の共同生産終了、ホンダとGM、年内にFCV販売不振 (日経・13面)

●ルポ自動車の街・ホンダ編「世界の鈴鹿」を残せるか(日経・14面)

●ガソリン店頭、10週連続下落(日経・22面)

《福田俊之》

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