寒さがピークのこの時期、水を使った洗車はつい後回しになりがちだ。この記事では、冬でも車内で完結するダッシュボード清掃の手順と、白ボケ対策、やりがちな失敗までまとめて紹介する。
◆冬の車内メンテはダッシュボードが効く
運転中、視線の先に常にあるのがダッシュボードだ。見慣れているぶん汚れや劣化に気づきにくいが、あらためて確認するとほこりがたまっていたり表面が白くくすんでいたり、艶が落ちていることがある。そこで寒いこの時期は、車内で処理できるダッシュボードまわりのクリーニングを実施してみよう。目につく部分だけに、仕上がりの満足度も高い。
◆まずはほこり除去が基本
ダッシュボードは普段あまり手が触れないため、手垢が堆積しにくい。一方で車内に舞ったほこりがたまりやすい場所でもある。真っ先に行いたいのは、ほこり除去のクリーニングだ。
・水で濡らして硬く絞ったクロスで拭く
・仕上げに乾拭きして水分を残さない
・隙間は柔らかいブラシやクロスの角でかき出す
水拭きだけでも想像以上に汚れが付くことがある。非喫煙車でしつこい汚れが少ない場合は、拭き上げと乾拭きでリフレッシュできることが多い。いっぽう喫煙車や明らかな汚れがある場合は、ダッシュ用クリーナーを使うと良い。拭き上げ中にクロスへ移る汚れを見ると、目視では気づきにくい汚れがしっかり付着していたことがわかる。
●デメリットと対策
クリーナーは便利だが、使い方を誤ると逆効果になることもある。
・強い溶剤で白化する恐れ→内装対応の専用品を選び、目立たない場所で試す
・拭きムラが残る→乾拭きを追加し、均一に拭き上げる
・ガラスへの付着でギラつく→作業前にマスキング、またはガラス側を先に拭く
◆白くくすみが気になるなら復活コーティング
基本清掃のあとにダッシュボードを見直すと、色あせや白くくすんだ印象が残ることがある。これは表面劣化が原因の場合があるため、対策しておこう。用意するのはダッシュ用の復活コーティング剤で、各メーカーから専用アイテムが発売されている。
そもそもダッシュボードは直射日光にさらされ、紫外線の影響を受けやすい。メーカーも条件を考慮して耐久性を設計しているが、少しずつ進む経年劣化には完全には抗えない。
そこで色あせを感じたら復活コーティングを試してみよう。以前は強い艶を出す内装ケミカルも多く、艶々・テカテカの仕上がりに抵抗がある人には手を出しにくいメンテナンスだった。しかし近年の復活剤は、落ち着いた黒を甦らせる方向性が主流で、元の質感に近い状態へ手軽にリフレッシュできるのが魅力だ。
◆復活剤の使い方と仕上がりの変化
復活剤は一般的に、液剤をクロスやスポンジに取り、薄く塗り広げて仕上げる。難しい作業ではないので、ムラが出ないようにまんべんなく塗り込むだけで黒さを復活させやすい。劣化の程度によっては、塗り進めるほど「こんなにも白くくすんでいたのか」と驚くほど差が出ることもある。
しっとりと深みのある黒に戻ると、車内の上質さが一段上がり、普段の洗車とは異なる“整った感”を味わえるのもメリットだ。
●デメリットと対策
・塗りすぎでベタつく→薄塗りを基本に、余分は乾いたクロスで拭き取り
・施工直後にほこりが付きやすい→換気しつつ、定着まで触れない
・反射で視界が気になる→光沢タイプは避け、低反射系を選ぶ
◆仕上げは紫外線対策と防汚が決め手
せっかくきれいに仕上げたなら、最後はダッシュボードをプロテクトするケミカルを使っておきたい。復活剤や艶出し剤の中には紫外線保護のコーティング効果を持つものがあり、処理後の色あせをある程度抑制できる。ほこりが残りにくい性能を持った復活剤もあるので、ほこりが堆積しやすいダッシュボードには積極的に活用するのが良いだろう。
◆まとめ:空き時間で車内の印象は変えられる
いつの間にか白くくすんだダッシュボードをリフレッシュすると、車内のイメージは一変する。常に目にする部分だけに効果も大きい。復活剤を塗り込むだけの手軽な作業なので、ちょっとした空き時間にも実施できる。寒い時期の愛車メンテナンスとして、ぜひ試してみよう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。




