世界初、自動運航レベル4相当の旅客船が商用運航開始へ…古野電気が技術開発

離島航路旅客船「おりんぴあどりーむせと」
離島航路旅客船「おりんぴあどりーむせと」全 2 枚

古野電気は、無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」に参画し、離島航路旅客船「おりんぴあどりーむせと」が国の船舶検査に合格したと発表した。

【画像全2枚】

一般旅客が乗船する定期船として自動運航機能(自動運転レベル4相当)を活用した商用運航を世界で初めて開始する。

日本に約400存在する有人離島の生活航路維持が課題となる中、船舶の自動化により船員不足を支え航路を維持することは、離島住民の安定的な人・モノの輸送の確保に繋がるものと期待されている。

古野電気は、日本財団が2020年2月より推進するMEGURI2040に第1ステージから参画。今回の第2ステージでは、計3つのプロジェクトにおいて、自律航行システムの開発と陸上支援センターの開発を行い、無人運航船技術開発及び社会実装の一端を担っている。

同社が開発した自律航行システムは、MEGURI2040の第2ステージで目標とした規格化・標準化の設計思想に基づき、システム間インタフェースの標準化設計と実装を実現した。実際に「おりんぴあどりーむせと」において、連携する他社システムを切り替えて自動運航機能を動作させることにも成功しており、同社開発のシステムの汎用性の高さを示している。

自動運航船として商業運航を行うには国の定める船舶検査に合格する必要がある。当該船舶検査は2段階検査となっており、おりんぴあどりーむせとは2025年7月に第1段階の船舶検査に合格、今回第2段階の検査に合格した。

古野電気は、日本の内航海運に関するさまざまな社会課題(労働力不足・労務負担軽減、海難事故防止、離島航路維持等)を解決するため、今後もMEGURI2040に取り組んでいく。

MEGURI2040は、無人運航船の実用化を推進する技術開発を行うことで、本分野の技術開発への更なる機運を醸成し、その結果、日本の物流及び経済・社会基盤の変革を促進すべく、当該技術開発を支援する助成制度。多種多様な国内53社でDFFAS+コンソーシアムを構成し無人運航船の技術開発に取り組んでいる。

《森脇稔》

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