東陽テクニカ、量子コンピューター3機種を展示へ…nano tech 2026

東陽テクニカのnano tech 2026ブースイメージ
東陽テクニカのnano tech 2026ブースイメージ全 4 枚

東陽テクニカは、1月28日から30日まで東京ビッグサイトで開催される「nano tech 2026 第25回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」に出展すると発表した。

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同展は、ナノテクノロジーを軸に未来技術の社会実装を探求する場として、革新的な材料や次世代デバイスが集結する国際展示会。2002年から開催され、現在では環境・エネルギー、エレクトロニクス、バイオテクノロジー、量子技術など多様な産業分野へと領域を広げている。

ナノテクノロジー分野では、材料の設計や性能評価の高度化に伴い、研究開発に必要となる計算量が増大し、従来の計算手法だけでは対応が難しくなっている。こうした中、次世代の計算技術として、量子力学の原理を活用する量子コンピューターへの期待が高まっている。

東陽テクニカのブースでは、オンプレミス環境で利用可能な量子コンピューターを題材に、量子ハードウェアの特性や仕組み、適用領域を紹介する。また、量子技術の導入において課題となる人材・運用体制の不足に対し、教育プログラムや検定試験などの人材育成に関する取り組みについても紹介する。技術と人の両面から量子技術の最新動向を分かりやすく伝える。

展示する主な製品は、エラー訂正向け量子コンピューター「Halocene」、HPC対応型量子コンピューター「Radiance」、5量子ビット量子コンピューター「Spark」の3機種。いずれもIQM社製の超電導方式のオンプレミス型量子コンピューターだ。

「Halocene」は、量子誤り耐性の研究を主目的として設計された。量子ビットは熱や電磁波などの外部ノイズの影響を受けやすく、エラーが発生しやすいという課題がある。量子コンピューターの実用化には、エラーを訂正しながら計算を進める誤り耐性量子計算の仕組みが不可欠だ。「Halocene」は、量子誤り訂正技術を実機で検証できる研究環境を提供し、誤り耐性量子計算に必要な知見の蓄積と人材および研究基盤の形成に貢献する。

「Radiance」は、20・54・150量子ビット構成から選択可能なIQM社最上位の超電導方式のオンプレミス量子コンピューター。HPCセンターや量子技術の先駆者向けに設計され、業界屈指の高忠実度・高接続性QPUにより、データ集約型産業における大規模で複雑な計算課題や最先端の科学的研究に求められる高度な解析を可能にする。

「Spark」は、教育・研究用途に最適化された超電導方式のオンプレミス型量子コンピューター。大学や研究機関が導入しやすい価格帯で、量子コンピューティングと古典コンピューティングを組み合わせたワークフローにより、幅広い実験やアルゴリズム開発を支援する。量子技術を誰もが実機で学べる環境を提供し、量子技術の人材育成を支援する。

東陽テクニカは、2025年7月に、超電導型量子コンピューターをグローバル展開するIQM Quantum Computersと日本における量子コンピューターの販売代理店契約を締結した。IQM社が有する最先端の量子コンピューター技術と東陽テクニカが展開する多様な事業領域における技術・知見を融合することで量子コンピューターの活用分野を開拓し、ユースケースの創出や新たなビジネスモデルの開発を推進している。あわせて、量子技術を扱える国内の専門人材の育成を支援し、量子技術の社会実装の促進にも貢献している。

《森脇稔》

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