2050年のカーボンニュートラル(CN)燃料の世界市場は、276兆8000億円規模となり、2024年比で8.1倍に拡大すると見込まれる。バイオディーゼルやバイオジェット燃料、e-Fuelなどの液体燃料が市場をけん引し、熱量ベースでは自動車と航空機用途で全体の5割を占めると予測---。
総合マーケティングビジネスの富士経済は、CN燃料の世界市場を調査し、その結果をレポート『カーボンニュートラル燃料の現状と将来展望2026』にまとめた。
●バイオマス由来と水素由来のCN燃料を対象
調査では、木質系材料や廃棄物、植物油、動物油を原料とするバイオマス由来燃料と、再生可能エネルギーからの変換やCCUS(CO2回収・利用・貯留技術)を組み合わせてCO2排出量を削減する、水素由来燃料を対象とした。CN燃料市場を液体、固体、気体の種類別に分析し、現状と将来予測、さらに普及に向けた課題や化石燃料との競合関係を整理している。
調査によると、各種製品の電化や太陽光発電、風力発電など再生可能エネルギーの普及により、化石燃料の需要は長期的に減少するとみられる。いっぽうで、非電化製品の継続利用やコスト負担への対応から燃料需要自体は残るとされ、CO2排出削減の観点から化石燃料からCN燃料へのシフトが進むと予想されている。



