世界の自動運転市場、2035年までに16倍規模に拡大へ…INGSが最新白書を発表

『自動運転/完全自動運転/A2A白書2026年版』
『自動運転/完全自動運転/A2A白書2026年版』全 1 枚

次世代社会システム研究開発機構(INGS)は1月28日、『自動運転/完全自動運転/A2A白書2026年版』を発刊し、その概要を公表した。

白書によると、2025年から2035年にかけて世界の自動運転市場は年平均36.3%の成長率で急拡大し、市場規模は2.7兆ドルから44.5兆ドルへ16倍以上に成長する見込み。成長を牽引する要因は技術のブレークスルー、50カ国以上でのレベル3許可や中国・米国による戦略的投資などの政策支援、産業エコシステムの急速な統合だ。

特にエンドツーエンド深層学習への技術転換、ロボタクシーの商用化加速(2035年までに40~80都市展開)、電動化との統合、次世代チップ・AI処理能力の向上が市場拡大の大きな原動力とされる。

一方で、サイバーセキュリティリスクの増大や技術過信、責任分担の曖昧さ、交通法や保険制度の整備不足といった課題も指摘され、適切なガバナンスとリスク管理の強化が求められている。白書は自動車メーカーやIT企業、政策当局、投資家、研究機関が2025年から2035年の戦略立案や投資判断に役立てることを目的としている。具体的な提言として、エンドツーエンド深層学習や次世代SoCへの戦略的投資、規制・安全フレームワークの整備、スマートモビリティとの統合価値創出、データガバナンス・プライバシー保護体制の構築、サイバーセキュリティの強化、従来交通法・保険制度の段階的改革が挙げられている。

INGSは前身会社を含め20年以上にわたり先進技術分野で調査・研究活動を展開し、政府系シンクタンクや大手企業に多数の刊行物を提供している。白書発刊により、世界の自動運転産業の動向を正確に把握し、今後の戦略的意思決定や政策対応を促進することが見込まれる。

《森脇稔》

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