群馬県下仁田町の下仁田こんにゃく観光センターで1月25日、「小型バントラミーティング」が開かれ、軽貨物や小型トラックなどの商用車を中心に約80台以上が集まった。
当地で定期的に行われている「いすゞオーナー集会」を運営する「いすゞトラック愛好会」の主催。「いすゞの集会もマニアックですが、メーカー枠を取っ払って小型商用車メインのイベントにしたら、これも面白いんじゃないかと企画しました」と会長の原田隆弘さん。
明確な参加規程はないが、トラックはいすゞ『エルフ』や三菱ふそう『キャンター』、トヨタ『ダイナ』等、貨客兼用のバンとその派生車、トヨタ『ハイエース』や『クラウン』、日産『セドリック』等のバン・ワゴン、マイクロバス等といったクルマを想定。出入り自由で参加費は無料だが、場所提供の施設での食事やお土産の購入をお願いするというものである。
朝10時開始とのことだったが、その前からこれら軽トラや小型トラック、バン等が続々と集まって来た。
エルフは主催側だけに、ドアが前開きの初代、3代目のクレーン付ワイドキャブ、会長が新車から乗る5代目、そして最新型のクレーン付など、新旧4台が並んだ。ダイハツ『ハイゼットジャンボ』や日産『ダットサントラック』、ハイエースと日産『キャラバン』なども仲間連れで参加していた。
注目を浴びていたのは、峠を越え雪を載せて来たトヨペット『スタウト』1900(1965年)。2代目の前期型で、本来は丸目4灯のところ2灯に変更している以外はほぼノーマルに近い状態。小さなフォグランプも当時のままで、電球も変えずに生きているのが驚き。テレビドラマ『北の国から』を思い起こされるクルマだが、何とこの個体はその舞台となった富良野にあったものだとか。オーナーはドラマに登場したスタウトのナンバーと同じものを取得し、聖地巡礼とばかりに北海道遠征を敢行。「持ち主を辿っていきましたが空き家になっていて撤退。お知り合いがいないか、再度北海道に行こうと思ってます」と張り切っていた。
スバル『レオーネ』バン(1992年)もバンパーなどが雪化粧。こちらも歴代所有者の記録簿がすべて残っており、「一番最初はJR東日本の業務用車として使われていたようです」とオーナー。実用性と走破性を両立したクルマらしい使われ方をしていたようだ。現在、走行距離は約16万kmで整備がきちんとなされており、絶好調という。「今朝の雪道峠越えも快適。楽しく走って来ました」。
可愛らしい姿を見せていたのは、三菱『360』(1967年)。後に初代『ミニカ』のベースとなる軽ボンネットバンだ。昨年自らエンジンをオーバーホールしたというオーナーは「水回りの無い空冷ですから整備性が良いんです」。ただし「暖房は上り坂だと効きますが、下り坂が続くと段々寒くなってくるんです」と苦笑いだった。
この日は日本海側を中心に各地で大雪の中、当地はギリギリでセーフという状況。新潟方面から来る予定だったクルマは来れず、近隣も上述のように雪をまといながら来れるクルマは何台かがやって来た。こうして参加車は出入りもありながら延べ100台前後になったと思われた。主催の原田さんは「ピックアップトラックなどたくさん来てくれて、思ったより盛況となりありがたいです。次回、夏頃にまたできないか考えてみます」と手ごたえを感じている様子だった。




