大日本印刷(以下DNP)は2月2日、電源のオン/オフにより光をコントロールする電子シェードを開発したと発表した。
この電子シェードは光線透過率が高いライト状態と低いダーク状態を瞬時に切り替えることが可能。大手ヘルメットメーカーのSHOEIのヘルメット用電子調光防曇シート「e:DRYLENS」に採用され、この製品の生産が開始された。販売はDNPとアルファマイクロンとの合弁会社AKARI, LLCを通じて行われる。
DNPは精密コーティング技術とフィルム加工技術を生かし、2017年からゲストホスト液晶(GHLC)調光フィルムの開発を進めてきた。SHOEIの「瞬間調光で安全性を高めたい」という要望を受け、ヘルメットのシールド部分での活用を目指した共同開発を行い、今回「e:DRYLENS」の製品化に成功した。
DNPの電子シェードの主な特長は、ライト/ダークの状態を1秒以内で瞬時に切り替える「瞬間調光」の実現、安全性の向上だ。また、7Vの低電圧による省エネルギー駆動が可能であり、透過時の曇りが約1%と極めて低く、クリアな視界を確保する。これは事故防止など利用者の安全性向上に寄与する。
今後DNPは同技術を自動車用ガラスに応用し、電源オフで遮光、オンで透光するノーマリーダークタイプの電子シェードも開発している。EVのバッテリー搭載による車内空間の薄型・軽量シェードニーズに対応する。さらに、福岡県北九州市の黒崎工場に最大1300×2000mmサイズ対応の大型製品用製造ラインを設置し、2026年春にサンプル提供を開始、2028年から量産販売を目指す、としている。




