京セラ、マクセルの全固体電池を産業用ロボットに搭載…テスト運用開始

セラミックパッケージ型全固体電池
セラミックパッケージ型全固体電池全 1 枚

京セラとマクセルは、マクセルの全固体電池「PSB401010H」を用いた電源モジュールを京セラの半導体セラミックパッケージ生産拠点のひとつである鹿児島川内工場の産業用ロボットおよびコントローラーに搭載し、テスト運用を開始したと発表した。

マクセルが製品化しているセラミックパッケージ型の全固体電池は、高い信頼性を有しており、外装には京セラのセラミックパッケージが採用されている。このパッケージは耐熱性と気密性に優れており、全固体電池が従来の電解液を使用する電池では得られなかった高い信頼性を発揮することに貢献している。

工業製品の製造工程において、ファクトリーオートメーションを実現する産業用ロボットの多くは、停電時のメモリ保持やリアルタイムクロックに、一次電池(使い切り)を搭載した電源モジュールを使用している。通常、一次電池を搭載した電源モジュールでは1年から2年ごとに電池交換が必要で、そのたびに使用済み電池が産業廃棄物となる。

一方、一次電池に替えて、繰り返し使用できる充電式全固体電池「PSB401010H」を使用することで、製造現場の過酷な環境下においても高い安全性を保ちつつ、10年以上の長寿命化と電池の交換作業や廃棄物の削減が期待できる。

京セラは、自社工場でのテスト運用結果を踏まえ、製造現場のさらなる省メンテナンス化・環境負荷低減に貢献する技術の導入を検討していく。また、マクセルは、これからもアナログコア技術を活用し、多くの社会課題を解決するため、既存の電池では使用できなかった領域の用途にも使用できる高い信頼性、高耐熱、高出力、大容量の4つの軸で、高性能で信頼性の高い全固体電池やモジュールの開発を進めていく。

両社は今後も、全固体電池および関連技術分野において協力を深め、産業用途をはじめとした幅広い分野での社会課題解決に貢献していく。

《森脇稔》

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