インフィニオン、ams OSRAMのセンサー事業を買収…センサー事業拡大へ

インフィニオンの新型誘導センサー「XENSIV TLE4802SC16-S0000」
インフィニオンの新型誘導センサー「XENSIV TLE4802SC16-S0000」全 1 枚

インフィニオン テクノロジーズは、ams OSRAMグループの非光学式アナログ/ミックスドシグナルセンサーのポートフォリオを買収し、センサー事業を拡大すると発表した。

両社は、負債および現金を除いたベースで5億7000万ユーロの買収価格に関する合意に達した。今回の投資により、インフィニオンはポートフォリオを補完し、自動車および産業市場向けセンサー分野におけるリーダーとしての地位を強化し、メディカル用途向けの製品ラインを拡充する。

買収対象事業は2026年(暦年)に約2億3000万ユーロの売り上げを生み出す見込みであり、インフィニオンの収益性の高い成長を支える。本取引は、完了後直ちに1株当たり利益(EPS)の増加に寄与し、将来のシナジー効果により大幅な追加的価値創出が可能という。

この取引の一環として、研究開発(R&D)および事業管理の専門知識を有する約230名の従業員がインフィニオンに加わる。本合意には、ams OSRAMとの複数年にわたる供給契約も含まれる。

本取引は、センサー製品、研究開発能力、知的財産、試験および実験設備を含むファブレス資産取引として構成されている。取引は規制当局の承認を含む慣例的な完了条件を満たす必要があり、2026年第2四半期(暦年)に完了する見込みである。インフィニオンは、一般的な企業資金計画の一環として、追加の借り入れにより本買収の資金調達を行う。

センサーは物理世界とデジタル世界をつなぐ架け橋であり、動き、音、光波、温度、さらには心拍やひずみといった信号を検知し、処理可能なデータへと変換する。ソフトウェア定義車両(SDV)、ヘルスケア機器、ヒューマノイド ロボットなどのフィジカルAIアプリケーションなど、幅広い用途の中核をなしている。センサーおよびRF(無線周波数)市場の潜在規模は、2027年までに200億ドルを超えると予測されている。

買収したミックスド シグナル製品事業は、X線ソリューションや、バルブ制御、ビル制御技術、計測用のセンサーなど、メディカル イメージングおよびセンサー インターフェース分野における最先端技術をインフィニオンのポートフォリオに追加する。

位置および温度センサー事業は、自動車、産業、メディカル分野向けの高精度位置検出、静電容量式センサー、温度センサー技術を強化する。具体的には、車両のシャーシ位置検出やハンドオン検知、ロボット工学向け角度・位置検出、血糖値モニタリングなどが挙げられる。

本買収は、インフィニオンのセンサー事業拡大戦略を全面的に推進するもの。同社は2025年1月、パワー&センサー システムズ(PSS)事業部内にセンサー ユニット&無線周波数(SURF)ユニットを設立した。これは「アナログ&センサー」「パワー」「コントロール&コネクティビティ」という強力な相互連携ポートフォリオを通じ、顧客に包括的なシステム ソリューションを提供する戦略に沿ったものだ。

《森脇稔》

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