日産自動車は2月12日、2025年度第3四半期決算と通期見通しの修正を発表し、あわせて再建計画「Re:Nissan」の進捗状況を説明した。Re:Nissanでは生産拠点7工場を閉鎖するなど、今後も構造改革を加速する構えだ。
日産はRe:Nissanの取り組みを着実に推進し、2024年度実績比で固定費と変動費を計5000億円削減する計画だ。2026年度末までに、関税影響を除き、自動車事業の営業利益とフリーキャッシュフローの黒字化をめざす。
◆変動費2400億円削減の見込み、固定費削減は1600億円以上を達成
日産自動車のイヴァン・エスピノーサCEOは12日の記者会見で、「従業員の力を結集することで、Re:Nissanの取り組みは着実に進捗している。10か月間で閉鎖予定の7つの生産拠点を発表し、その他の取り組みも厳格に実行することで、固定費削減を大きく前進させることができた」と述べた。
変動費削減では、これまでに5150件の改善アイデアが創出されたという。エスピノーサCEOは「改善案を実行に移す段階にある」と説明。これらを着実に実行することで、2400億円の削減効果を見込む。品質や安全性、性能を犠牲にせず、持続可能で効率的な方法を採用する方針だ。
固定費削減も進む。上期に800億円以上、第3四半期累計で1600億円以上を削減した。2026年度までに2500億円以上の固定費削減を達成する見込み。エスピノーサCEOは「スピードを持って、規律正しく取り組んでいる」と強調した。

◆グローバル生産体制を再編
グローバル生産体制の再編も進む。Re:Nissan発表からこれまでの10か月で、7つの生産拠点からの撤退を公表した。
最後の7か所目は南アフリカのロスリン工場である(1月23日発表)。生産資産の売却についてはチェリーと合意した。このほか、アルゼンチン工場、インド工場、追浜工場、日産車体湘南工場、メキシコ・シバック工場、メキシコ・COMPAS工場で日産車の生産を休止する。
バリューチェーン全体の見直しも進めている。前述の通り、2025年度第3四半期累計で1600億円以上の固定費を削減した。外部委託の見直し、マーケティング費用の効率化、シェアードサービス活用の促進などを実施している。
エンジニアリングコストの時間当たり労務費は、20%削減目標に対し15%まで進捗した。グローバル人員体制の最適化や部品種類の削減も進める。エスピノーサCEOは「人員体制の見直しは丁寧に実行する」と述べた。




