ミシュラン、フォークリフト用タイヤのリグルーブ推進…寿命半ばで廃棄の現状を改善へ

SOLIDEAL RES550 MAGNUM SERIES  左:リグルーブ前、右:リグルーブ後
SOLIDEAL RES550 MAGNUM SERIES  左:リグルーブ前、右:リグルーブ後全 2 枚

日本ミシュランタイヤは2月12日、フォークリフト向けソリッドタイヤ「Solideal」のリグルーブによる寿命延長を推進すると発表した。

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現在、日本ではタイヤ寿命の約50%を残したまま廃棄されるケースが多いことから、トレーニングやデモを通じて適切なリグルーブの理解促進を強化する。

フォークリフト用タイヤは、その多くが摩耗によりトレッドパターンが消えてしまうと廃棄されている。日本では摩耗で溝が消えると交換されることが多く、本来まだ利用できるタイヤが廃棄されている状況を改善するため、説明活動を強化する。

リグルーブで得られる主なメリットは3つある。まず安全性向上として、溝を再生することでトラクションや排水性が向上する。次に収益性向上として、タイヤの再利用により新品交換の頻度が減り、コスト削減につながる。そして環境負荷の低減として、廃棄タイヤ排出周期が延長され、廃棄タイヤ本数削減による環境への負荷を軽減できる。

リグルーブは、環境インパクト低減のための、ミシュランの5つの優先順位に入る重要な取り組みの一つである。

リグルーブ実施のポイントとして、新品時の溝が消えてもタイヤ寿命は約50%残存する。外観に異常がない場合、訓練を受けた作業者が専用工具でリグルーブ可能だ。推奨する1回の溝深さは最大15mmで、60J(SAFETY LINE)より上にゴムが残っている場合は、複数回のリグルーブも可能となる。

今後は、要望に応じてミシュラン社員がリグルーブのトレーニングやデモを行い、トレーニングを受けた作業員が自ら実施できる体制を構築する予定だ。

ミシュランは「すべてを持続可能に」という企業ビジョンのもと、人(People)、地球(Planet)、利益(Profit)三方良しの理想を叶え、2050年までに100%持続可能なタイヤを製造することを約束している。大西洋で帆船による海上輸送の推進、東南アジアの天然ゴム栽培および森林保全の最適化、自動車産業の電動化への貢献など、グローバルに脱炭素への取り組みを進めている。

路面の唯一の接点であるタイヤには、たくさんの性能が求められる。その一つに、摩耗が進んでもタイヤに求められるすべての性能を装着初期から長期にわたり安定して発揮させる性能がある。それは、より高い安全性と経済性に貢献し、人々のモビリティライフを充実させ、日々の生活をより豊かにすることに繋がる。

さらに、安全性と経済性に優れたタイヤは、安心して摩耗末期まで使用することができ、消費されるタイヤをより少なくすることを可能にする。タイヤ製造に必要な原材料使用量や廃棄タイヤの抑制にもつながり、環境負荷の少ないサステナブルなタイヤを実現する。ミシュランは最後まで続く性能を目指して、「Performance Made to Last」という思想のもとタイヤを開発している。

《森脇稔》

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