東広島市とKGモーターズは、自治体業務における移動手段の在り方を継続的に検討することを目的として、「自治体業務における小型・低環境負荷モビリティの活用検討に関する協定」を締結したと発表した。
東広島市では、2050年ゼロカーボンシティの実現を掲げ、行政運営においても環境負荷低減と業務効率化の両立を模索している。その具体的取り組みの一環として、2026年1月19日から2月6日にかけて、市の協力のもと、1人乗り小型モビリティ「mibot」を用いた実証実験を実施した。
本実証は、東広島市職員11名を対象に実施された。実際の業務環境においてmibotを利用し、日常業務における使われ方や運用上の論点を整理した。利用シーンは外勤業務に分布し、短距離移動や単独移動を伴う業務での活用が中心となった。
実証結果の整理では、mibotは「短距離×単独移動」を中心とする業務と親和性を持つことが確認された。小回りの良さや取り回しのしやすさが、庁舎周辺や市街地環境における業務と適合性が高いことが示されている。
業務車両としての総合満足度は高く、回答者の82%が「満足」または「大変満足」と回答した。利用者からは、視界の良さによる運転のしやすさや、小回りのきく取り回し性能が評価されている。一方で、荷物置き場が電源ONでないと開かない点や操作フィーリング、UI表示の分かりやすさなどについては改善余地も確認されており、具体的な改良ポイントも明確になった。
既存の他社製小型EVと比較した場合、回答者の91%がmibotの優位性を「強く感じる」と回答した。特に、エアコンによる快適性やドア付き構造による安心感、航続距離への安心感が評価要素として挙げられている。
今後の業務における導入については、73%が「積極的に利用したい」と回答した。さらに、「天候や訪問先によっては利用したい」とする回答が18%あり、これらを含めると90%以上が利用に前向きな意向を示した。実証を通じて「使う場面」が具体化されたこともあり、消極的な意見は少なく、現場での受容性の高さが確認された。
本協定は、今回の実証を通じて得られた知見を踏まえ、庁用自動車としての活用を一過性の結果として終わらせるのではなく、「mibot」の特性を活かしながら、さらなる改良も視野に入れつつ、将来的には社会課題、地域課題の解決にもつながる取り組みへと発展させていくことを目指すものである。
今後は、本協定に基づき、東広島市とKGモーターズが連携しながら、コストや環境負荷、運用面などの観点も踏まえた活用可能性について協議を進めていく。




