ポルシェ史上最も過激な『タイカン』。そう謳われる、仮称「タイカンGT RS」の最新プロトタイプを、スクープ班のカメラが捉えた。
スウェーデン北部で撮影された最新のスパイショットは、ニュルブルクリンクでの新たな記録更新を前に、新たなエアロパーツを披露した。それを見れば、これがポルシェの電動4ドアクーペ、史上最もワイルドなバージョンであることがわかる。
中国スマートフォンメーカーの「Xiaomi(シャオミ)」が、ニュルブルクリンクでポルシェの市販EVセダンが持っていた記録を破ってから8か月が経ったが、2026年はドイツ勢が反撃する。
最新プロトタイプは、9月にニュルブルクリンクをテストランした時よりも、視覚的に成熟している。『911 GT3 RS』に強くインスパイアされたエアロパーツは、プロトタイプでの実験というより、ショールーム仕様に仕上がっているようだ。
ポルシェ タイカンRS GT プロトタイプ
フロントスプリッターは形状が変わり、モータースポーツスタイルのバーで固定されることはなくなっている。また、より広いトレッドをカバーするために設計された太いアーチスパッツには、フロントホイールの後ろに冷却スロットが追加された。両フェンダー上部に切り込まれた鋸歯状のベントは、カモフラージュで目立たないが、ホイールハウジング内に蓄積された空気圧を排出する役割を果たしているのだろう。
リアセクションには、前回のプロトタイプと同じ巨大なディフューザーが装備されているが、今回は異なるトランクスポイラーと組み合わされている。最新のウイングはレーシングカーらしさが薄れ、エンドプレーンはボルトで固定されるのではなく、全体の形状に一体化されているのが特徴だ。「ヴァイザッハ」キットを装着した「タイカン・ターボGT」にリップが追加されたような印象だが、それでもテールより高く位置し、通過する空気を可能な限り多く捉えている。
ポルシェ タイカンRS GT プロトタイプボディの下には高度なシャシー技術が採用される。最新情報によると、タイカン・ターボGTの1033ps/ 760kWをも凌ぐパワーが期待される。シャオミ『SU7 Ultra』の1547ps/1138kWのパワートレインは、ニュルブルクリンクを7分4秒957で1周する記録に貢献した。これはタイカン・ターボGTの記録を2.5秒以上も上回った。
また、SU7のプロトタイプバージョンは6分22秒091を記録した。ポルシェの新型タイカンが公道走行可能な状態でこのタイムを更新するとは考えにくいものの、7分台を切る初の量産EVとなるのは間違いない。
最終的な車名は明らかになっていない。「RS」のバッジを冠する初のEVとなるかも注目される。価格は、タイカン・ターボGTはヴァイザッハ・パッケージの有無にかかわらず既に24万3700ドル(約3740万円)なので、RSは30万ドル(約4600万円)近くなると噂されている。




