スズキ財団、「第6回やらまいか大賞・特別賞」決定…自動車工学の発展に貢献した研究者を顕彰

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スズキ財団は2月20日、「第6回やらまいか大賞・特別賞」を決定したと発表した。

「やらまいか大賞」および「やらまいか特別賞」は、スズキ財団の創立40周年を記念して2020年に創設された顕彰事業。わが国の機械工業技術の更なる発展を目的とし、「何事もまずはやってみよう」という「やらまいか精神」で常に意欲的に挑戦し、優れた功績をあげた研究者を顕彰する。

「やらまいか大賞」は、国民生活用機械等の生産・利用・消費に係る科学的研究、およびその成果に関する発展に顕著な功績のあった研究者について顕彰する。「やらまいか特別賞」は、過去においてスズキ財団の科学技術研究助成及び課題提案型研究助成を受けたもののうち、その成果が将来に渡り顕著である研究者について顕彰する。

本事業は年一回実施し、大賞受賞者には賞状及び金杯、副賞として1000万円、特別賞受賞者には賞状及び金杯、副賞として300万円を贈呈する。

第6回は2025年3月10日から5月30日まで募集を行い、審査委員会の審査を経て2026年2月20日にスズキ財団理事会にて受賞者を決定した。

やらまいか大賞の受賞者は神奈川工科大学名誉教授の安部正人先生。受賞名は「自動車の運動性能と制御に関する顕著な功績」だ。

安部正人先生は、自動車の運動性能と制御の分野における先駆者として、「やらまいか精神」を発揮して研究を続けてきた。1979年に出版された著書『車両の運動と制御』は、国内外の研究者や技術者にとって必読書として現在も広く利用されており、自動車工学の発展に極めて大きな功績を残している。

やらまいか特別賞の受賞者は静岡大学准教授の菊池将一先生。受賞名は「自動車用歯車の疲労特性改善技術の開発と性能向上への貢献」だ。

菊池将一先生は、スズキ財団が2018年度に助成した「自動車用歯車の高強度化を目的とした軟質微粒子ピーニングの開発」の研究成果を、やらまいか精神を発揮してさらに発展させた。日本材料学会において立ち上げた分科会で研究者を集め、歯車の疲労強度向上に大きく貢献した。

もう一人の受賞者は東海大学准教授の窪田紘明先生。受賞名は「高強度鋼板を用いた自動車車体の設計・製造技術の開発と車体の軽量化・衝突安全向上への貢献」だ。

窪田紘明先生は、スズキ財団が2021年度に助成した「究極の軽量車体骨格の開発」の研究成果を、やらまいか精神を発揮してさらに発展させた。高強度鋼板の設計・成形・溶接に関する研究により、1500MPa級鋼板の実用化と車両の軽量化に大きく貢献した。

《森脇稔》

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