マウザー・エレクトロニクスは、NXPセミコンダクターズのi.MX 91アプリケーションプロセッサの取り扱いを開始したと発表した。
本製品は、スマートホーム、コンシューマ機器、産業機器、医療機器などに向けて、Linuxベースのエッジデバイスの迅速な開発を可能にする。
NXPの高エネルギー効率i.MX 91システム・オン・チップ(SoC)は、進化する通信プロトコルや新たな規格に対応する、高性能かつ手頃な価格が特長の安全なソリューションである。i.MX 91ファミリは、NXPのアプリケーション・プロセッサシリーズ「i.MXポートフォリオ」の一部で、最大1.4GHzで動作するArm Cortex-A55コアを搭載している。
また、LPDDR4メモリ対応による長期的なプラットフォーム運用のサポート、デュアルギガビットイーサネット、デュアルUSBポート、さらに豊富な周辺機能を備えている。NXPの長期製品供給プログラムによりサポートされる本製品は、EdgeLock Secure Enclave(Advanced Profile)を統合しており、ライフサイクル管理、改ざん検知、セキュアブートなどのセキュリティ機能を提供する。また、コンシューマおよび産業用途向けの認証取得を簡素化する仕組みにも対応しており、医療、産業、コンシューマIoT市場向けに設計されている。
マウザーでは、NXPのFRDM-i.MX 91S開発ボードも取り扱っている。本開発ボードは、Linuxベースのエッジデバイス向けi.MX 91アプリケーション・プロセッサの評価用に設計されている。NXPのPF9453 PMICを統合しているほか、IW610ベースのトライラジオモジュールを搭載しており、Wi-Fi 6、Bluetooth LE 5.4、およびIEEE 802.15.4接続に対応している。また、YoctoベースのLinuxおよびDebianイメージをサポートしている。
さらに、256MBのNANDフラッシュメモリを搭載し、ダイレクトNANDブートに対応するとともに、リソース消費を最小限に抑える軽量で信頼性重視のファイルシステムを採用している。これにより、小さなフットプリントで使用可能なストレージ容量を最大化し、効率的な動作を実現する。本開発ボードは、エントリーレベルのLinuxユースケース評価向けにも設計されており、開発者が製品開発を加速すると同時に、コストの大幅な削減に貢献する。
また、マウザーで取り扱いのあるNXPのi.MX 91評価キットは、i.MX 91プロセッサのアプリケーション評価および電源レール上の消費電力測定を目的として設計されている。本評価キットは、相互接続された2つのボード(コンピュートモジュールとコネクティビティ・ベースボード)で構成されている。
標準的な6層基板技術を用いたコンピュートモジュールには、i.MX 91 SoC、2GBのLPDDR4メモリ、16GBのeMMC、NXPのPMIC(PCA9451A)、および電力監視回路が搭載されている。コネクティビティ・ベースボードには、標準のM.2 KEY-Eスロットが備えられており、市販の接続モジュールを使用できる。これには、NXPのIW610ベースのWi-Fi/Bluetoothモジュールなどが含まれる。また、本キットにはプリインストールされているデモを確認するためのゴーポイントアプリケーションが搭載されており、設計開発を加速するための優れた基盤を提供している。




