トランプ関税に違法判決! 自動車は別枠だが流動的…日本メーカーへの影響と近未来シナリオ

横浜港で船積を待つスバル車(2025年)
横浜港で船積を待つスバル車(2025年)全 9 枚

米連邦最高裁は、トランプ政権が国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づき発動した大規模な関税措置を違法と判断した。いっぽう自動車関税は、別の法規に基づくため即時撤廃の対象ではない。ただし政策の不確実性は高まっている。

本稿では、トランプ関税動向と日本メーカーへの影響を整理する。

◆自動車関税は、今回は別枠

自動車関税は通商拡大法232条(Section 232 of the Trade Expansion Act of 1962)に基づく措置だ。今回最高裁で違法と判断された、IEEPAに基づく関税ではない。

232条は、輸入品が米国の国家安全保障を脅かす場合、大統領が関税や数量制限を発動できる法律だ。特徴は、安全保障の定義が軍事に限定されない点にある。対象には以下が含まれるとされる。

- 防衛産業の基盤維持
- 重要産業の国内生産能力
- 雇用や技術基盤の維持
- 重要鉱物や部材の供給安定

この広い解釈により、自動車も安全保障対象と位置づけられている。

そのため、IEEPAが違法と判断されても、232条に基づく自動車関税は直ちに無効とはならない。

米連邦最高裁(2月20日)

《高木啓》

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