アウディは現在、ブランド最小EVとなる『A2 e-tron』を開発中だ。スクープ班が最新プロトタイプを捉え、車内を激写した。初代が1999年に発表されたものの、時代を先取りしすぎて成功には至らなかった「A2」が、ついに電気自動車として復活する。
次期A2の外観はこれまで何度も報じられてきたが、ついに内装が明らかになった。驚くべきことに新型『Q3』のパーツを流用したようだ。
スパイショットでは、2025年9月に発表された最新のQ3を彷彿とさせる、クリーンで先進的なキャビンが明らかになった。お馴染みの湾曲したデジタルドライバーディスプレイが中央のMMIタッチスクリーンにすっきりと収まり、アウディならではの重厚で角張ったステアリングホイールには、多機能コントロールが備えられている。また、物議を醸した新型コラムステアリングも、Q3からそのまま持ち込まれたかのようだ。
最新スパイショットからは、アウディがこのクルマを安物のEVとして扱っているわけではないことが分かる。A2 e-tronはラインナップの中では末っ子かもしれないが、内装は高級感にあふれている。各種設定が可能なアンビエントライト、サステナブルなトリムオプション、そしてアプリ連携とストリーミングサービスに対応した、アウディ最新のAIベース音声アシスタントなどが期待できるほか、レベル2の運転支援技術も搭載されるはずだ。
アウディ A2 e-tron 新型のプロトタイプ
A2 e-tronは骨格に、フォルクスワーゲングループのコンパクト電気自動車向けに特別に開発された400V「MEB」エントリーレベル・プラットフォームを採用し、バッテリー容量は58kWhから79kWhまでの範囲となる。0%から80%までの充電時間は30分以内と予想されており、ベーシック仕様の航続は約400km、トップグレードでは最大600km(WLTP)をめざしている。
シングルモーターのMEB車は後輪駆動だが、デュアルモーターのクワトロバージョンも用意される予定だ。そして「A2 RS」バージョンの噂もすでに広まっている。
アウディ A2 e-tron 新型のプロトタイプベーシック仕様は、フロントに搭載されたシングルモーターが最高出力204ps / 150kWを発揮し、63kWhのバッテリーで約400kmの航続を実現すると予想されている。上位グレードでは、シングルモーターの出力は272ps / 200kWを超え、大容量バッテリーを搭載することでWLTPサイクルで最大560km、あるいはそれ以上の航続を実現する可能性があるという。
デザイン面では、直立したスタンスと分割されたリアガラスは初代A2を彷彿とさせるが、よりシャープでワイド、そして力強い印象を見る者に与える。また、スリムなデイタイムランニングライトは高い位置に配置され、メインランプはバンパーの低い位置に配置、密閉されたグリルはEVらしい堂々とした印象を与えている。
A2 e-tronは、欧州市場において、ガソリンエンジン搭載の『A1ハッチバック』と『Q2 SUV』の両方を実質的に置き換えることになり、『Q4 e-tron』の下位に位置付けられるだろう。市場では、ボルボ『EX30』、BMW『iX1』、『スマート1』、アルファロメオ『ジュニア』、『MINI エースマン』などと対峙、価格は3万5000ユーロ(約640万円)以下が期待されている。




