ドイツ製自動運転シャトル「SUE」、世界初公開…時速50kmで公道走行可能

UEスタジオの自動運転電動シャトル「SUE(Self-driving Urban E-Shuttle)」
UEスタジオの自動運転電動シャトル「SUE(Self-driving Urban E-Shuttle)」全 6 枚

ドイツのUEスタジオは、自動運転電動シャトル「SUE(Self-driving Urban E-Shuttle)」を世界初公開した。

【画像全6枚】

公共交通機関での実用を目的に開発された完全電動の自動運転車両で、技術面、デザイン面、社会面から公共交通の新たな形を提案する。

UEスタジオの自動運転電動シャトル「SUE(Self-driving Urban E-Shuttle)」UEスタジオの自動運転電動シャトル「SUE(Self-driving Urban E-Shuttle)」

ガイマースハイムで開催された発表会には約150人のゲストが招かれ、SUEプロジェクトリーダーでUEスタジオ執行役員のアレクサンダー・ウーデルホーフェン氏が、公道走行許可を取得した車両を披露した。

SUEはドイツの技術主権を象徴するプロジェクトとして位置づけられている。公道走行が認められた48ボルトのスケートボードプラットフォームから車両システム、自動運転ソフトウェアに至るまで、すべてドイツ国内で開発、デザイン、製造された。連邦経済エネルギー省の支援を受け、自動運転モビリティシステムの国際競争において「メイド・イン・ジャーマニー」を意識的にアピールする。

UEスタジオは発起人、プロジェクトリーダー、車両メーカーとして、自動運転専用に設計されたプロトタイプの開発、デザイン、製造のすべてを担当した。産業界、研究機関、公共機関による学際的なコンソーシアムには、DBレギオ、エルリングクリンガー、テュフノルトモビリティ、フラウンホーファーEMFT、大学、自治体パートナーなどが参加し、ビジョンではなく公共交通機関への具体的な提案として車両を開発した。

UEスタジオの自動運転電動シャトル「SUE(Self-driving Urban E-Shuttle)」UEスタジオの自動運転電動シャトル「SUE(Self-driving Urban E-Shuttle)」

SUEの中心的な特徴は、人間中心の設計アプローチだ。UEスタジオは乗客の視点から徹底的に車両を開発し、新しい室内レイアウト、広々とした視界、高品質で持続可能な素材、快適性、方向感覚、認識性、信頼性に明確に焦点を当てた。

目標は、技術的な演出ではなく、説得力のあるユーザー体験を通じて、日常生活における自動運転モビリティの受容性を高めることだ。

技術的には、SUEは実際の運用に備えている。車両は最高時速50kmに対応し、これまでの多くの自動運転シャトルコンセプトよりも高性能。いわゆるSUEスマートシャシーは、さらなる車両コンセプトの基盤として機能できる。

UEスタジオの自動運転電動シャトル「SUE(Self-driving Urban E-Shuttle)」UEスタジオの自動運転電動シャトル「SUE(Self-driving Urban E-Shuttle)」

革新的な48ボルトアーキテクチャは安全な低電圧領域で動作する。これにより最大限の接触保護が保証され、運用コストが削減され、メンテナンスが大幅に簡素化される。小規模自治体でも高電圧専門技術者なしで運用・保守が可能だ。これによりコストが削減され、運用中の車両稼働率が向上する。モジュラーシステムアーキテクチャは、メンテナンス性と将来性も確保している。

SUEは公道走行許可と自動運転テスト走行の特別許可を既に取得しており、現在テスト目的で公道を走行している。ノイシュタット・アン・デア・ドナウとバート・ゲッギング間の計画路線などのモデル地域は、SUEが自動運転の接続手段として新しい直接接続を可能にし、既存の交通網を有意義に補完する方法を例示している。このアプローチは欧州全域に適用可能だ。

ワールドプレミアは、支援プロジェクトの完了と公共交通機関の新しい章の始まりを示すという。SUEは信頼性が高く、持続可能で、人間的なモビリティを表し、現在モビリティが不足している場所を走行する自動運転車両を表している。

《森脇稔》

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