ローデ・シュワルツは、MWC 2026において、5Gから6Gにいたる最新ネットワーク技術を測定・評価可能にし、実世界での信頼性の高い実用へと導く幅広い製品ラインナップを展示する。
3月2日から5日まで展示会場Fira Gran Viaのホール5・小間番号5A80にブースを構え、「Enabling Connections, Empowering Innovations(接続の可能性を広げて、力強い技術革新を)」をテーマに製品ラインナップを展示する。
5Gから6Gへとシームレスに進化を遂げられるように、ローデ・シュワルツはモバイル機器やネットワークのための未来を見据えたテストソリューションを提供している。
6G ISAC(Integrated Sensing and Communication:通信とセンシングの融合)は、モバイル・ネットワークを活用した物体検知の手法として急速に関心が高まっている。そのためローデ・シュワルツでも、距離・速度・RCSに加えてマイクロドップラー効果のエミュレーションといったR&S AREG800Aの新機能を使って、ドローンなどの物体分類を支援する技術を実演展示する。
基地局とネットワークインフラの試験に向けては、ワンボックスでFR1/FR2、スモールセル、O-RUのテスト要件に応えられるローデ・シュワルツのPVT360を展示する。また、SATCOMやNTN、5G/6Gアプリケーションに使用する周波数変換アンテナの検証する場合には、CATRベースのOTA(over-the-air)テスト・チャンバを用いてフェーズド・アンテナ・アレイの高速OTA試験が可能になることについても理解を深めてもらう。
市販の商用モバイル端末で5Gブロードキャストに対応した初めての製品が登場したのを受けて、ローデ・シュワルツでは、モバイル端末へのシームレスな大容量データ配信のほか、イベント会場などでのエリア配信(venue casting)や緊急警報といった革新的なアプリケーション、位置情報やナビゲーション、時刻同期のための先進ソリューションを披露する。
地上系ネットワークと衛星ネットワークの融合が進むにつれて、たとえば軌道内や軌道間、あるいは宇宙と地上の間のハンドオーバーなどといった場合に、3GPP仕様を満たしつつ実環境をシミュレートするのがますます複雑化している。NTN技術が5Gとともに成熟し6Gへと向かうなか、NTNのポテンシャルを引き出すには重要な技術的障壁を克服できるかがカギとなる。
ローデ・シュワルツはCMX500ワンボックス・シグナリング・テスタをアップグレードし、この1台のプラットフォームでNR-NTNおよびNB-NTN、Direct-to-Cell(D2C/DTC)技術に対応できるようにした。同テスタは上空のデジタルツインを生成して、軌道や周波数帯に加えて、ドップラー・シフトやフェージングといった障害をシミュレートする。これにConstellation Insights Toolなどのスマート機能を組み合わせれば、エンジニアは衛星コンステレーションを可視化して、カバレッジ・ギャップを分析したり、軌道を精査したりできるようになる。
ローデ・シュワルツはNTNコンフォーマンス試験やキャリア受入試験もサポートており、3GPPリリース17に基づいたNR-NTN向けの検証済みテストケースを業界で最も多く提供している。またSamsung社と協力して、RF・RRM・PCTの3つのテスト領域すべてにわたる検証も実施した。MWC 2026では、これらのテストケースを体験できるだけでなく、プロトコルから性能、RFまでのテストシナリオをカバーするViasat社のNB-NTNテストプランのデモンストレーションも紹介する。
AIは、性能の最適化やエネルギー効率の向上、自律的な運用を可能にするものとして、RANの不可欠な要素となりつつある。ローデ・シュワルツはAI-RANアライアンスのメンバーであり、業界での連携を続けながら、この発展する分野における相互運用性を推進していくための信頼性の高いテスト機器を提供している。
ローデ・シュワルツとNokia Bell Labs社は、歪みのあるアップリンク信号を復元するため、デジタル・ポスト・ディストーション(DPoD)を採用したAI/MLベースの6G基地局用無線レシーバを共同開発した。DPoDによって、リンクバジェットを改善して、カバレッジを維持するとともに、基地局を高密度に設ける必要性を低減してコストの削減を実現する。そのうえ、DPoDなら、モバイル端末の複雑さと消費電力も抑制できる。ローデ・シュワルツ展示ブースでは、R&S SMW200Aベクトル信号発生器と新発売のFSWXシグナル・スペクトラム・アナライザで構成したテストベッドをもとに、さまざまなレベルの歪みを持つアップリンク信号に対してNokia社のAIレシーバで性能が向上することを実証する。
ローデ・シュワルツはNVIDIA社と共同で、デジタルツイン技術と高精度レイトレーシングを活用した最新の概念実証を紹介する。このアプローチによって、5G-Advancedおよび6G向けのAI強化基地局を現実的な伝搬条件のもとでテストする堅牢なフレームワークを構築する。狙いは、AI駆動の無線シミュレーションと実社会での展開・運用の間にあるギャップを埋め、次世代のレシーバ・アーキテクチャをもっと効率的で正確にテストできるようにすることだ。
Wi-Fi 8では、超高信頼性(ultra-high-reliability)と高品質な接続性が一貫して実現するものと期待されている。その規格であるIEEE 802.11bnは、増え続ける接続デバイスの数に加えて、XRやIIoTといった要求の厳しいアプリケーションに対応できるように開発されており、これまで以上に複雑なMIMO(Multiple-Input, Multiple-Output)シナリオを採用している。これに対し、ローデ・シュワルツは研究開発から生産までをカバーしたソリューションをラインナップして、メーカーを支援している。
CMX500ワンボックス・シグナリング・テスタはすでに、包括的なWi-Fi 8対応機能を搭載している。このテスタの柔軟性と組込みのIPテスト機能によって、分散してリソースを割り当てるdRu(分散リソースユニット)、異なるMIMO層で異なる変調方式を使用するUEQM(不均等変調)、320 MHzというチャネル帯域幅など、Wi-Fi 8に固有の幅広いテストに対応できる汎用なソリューションとなっている。
開発から生産にいたるデバイスの全ライフサイクルにわたって、Wi-Fi 8の技術的な複雑さに立ち向かえるローデ・シュワルツのCMP180無線機テスタを展示する。ノンシグナリング・モードでのテストのために設計した同テスタは、高度な機能とともに広い帯域幅をサポートしている。このCMP180には2台のアナライザとジェネレータが統合されているため、2×2 MIMOのWi-Fi 8デバイスを効率的にテスト可能だ。
研究開発のためのハイエンドなMIMO信号生成および解析タスクに向けて、ローデ・シュワルツはR&S SMW200Aベクトル信号発生器と新発売のFSWXシグナル・スペクトラム・アナライザを出展する。特にFSWXでは卓越した標準EVM性能と相互相関機能を組み合わせたことで、これまでは見ることのできなかったWi-Fi 8信号の細部までが明らかになり、最適化に新たな可能性が広がる。そのマルチチャネル・アーキテクチャによって、FSWXはマルチユーザーMIMO(MU-MIMO)のような複雑なシナリオの解析にも最適なものとなっている。
自動車メーカー各社は、新たなユーザー・エクスペリエンスや安全機能、より高水準な自動運転を実現するため、いっそう高いレベルでのワイヤレス接続の統合を進めている。そのためローデ・シュワルツでも、5Gや超広帯域通信からC-V2XやGNSSにいたるまで、自動車産業で使用されるあらゆるワイヤレス技術をカバーする精密なテストソリューションを用意している。
欧州で販売される車両に対しては2026年にNG eCallの搭載が義務化されるのを受けて、ローデ・シュワルツはCMX500ワンボックス・シグナリング・テスタとR&S SMBV100Bベクトル信号発生器を用いた適合性試験機能をデモンストレーションする。このテストソリューションはまた、2027年に車両緊急通報システム(Automotive Emergency Call System)への適用が義務化される見込みの中国製自動車のGNSSテスト規格GB/T 45086.1 2024にも対応しており、そのテストを自動化できる。
非地上系ネットワークは、自動車のユビキタスな接続を実現できる可能性を秘めている。それにはチップセットやTCU、アンテナなどの主要コンポーネントを強化する必要がある。MWC 2026では、自動車産業が常時接続の車両を生み出すうえで、包括的なNTNテストソリューションがどのように貢献できるかを紹介する。
ミッションクリティカル通信(MCX)は、過酷な環境下でも極めて高い信頼性で低遅延かつセキュアな通信を実現することで、公共の安全やファースト・レスポンダー、緊急サービスを支えている。ローデ・シュワルツは、現在進んでいる3GPP準拠のブロードバンド・ミッションクリティカル・サービスへの移行をさらに促進できるように、モバイル端末とモバイル・ネットワークのテストに向けた統合ソリューションを出展する。
QualiPocプラットフォームをMCXテストのための新機能とともに実演紹介する。このスマートフォン・ベースのソリューションは、3GPPが規定するMCX KPIの測定を含めて、MCXプライベート通話およびグループ通話の詳細な性能評価を可能にする。その新機能には、MCXアプリの直接制御や公共安全通信におけるサービス品質(QoS)と体験品質(QoE)の測定機能などがある。そのほか、自律型のネットワーク監視プローブR&S LCMと最速のネットワーク・スキャナR&S TSMS8も展示し、ビジネス・ネットワークとミッションクリティカル・ネットワークのいずれに対しても、いっそう拡大した機能を紹介する。
ローデ・シュワルツは、MCXデバイスとクライアント・ソフトウェアの実装が3GPP仕様に準拠していることを検証できるプロトコル・コンフォーマンス用のテストソリューションも展示する。
ローデ・シュワルツは、バルセロナの展示会場Fira Gran Viaで開催のMobile World Congress 2026においてホール5・小間番号5A80に展示ブースを構える。




