トヨタ・モビリティ基金、三次市、あいおいニッセイ同和損害保険、マツダは、広島県三次市で「健康×安全ドライビングフェスタ」を開催した。150名を超える市民が参加し、高齢ドライバーの安全運転支援に向けた取り組みを体験した。
このイベントは、企業の枠組みを超えた交通事故死傷者ゼロを目指す「タテシナ会議」の「高齢者安全運転支援分科会」の活動の一環として実施された。三次市では2024年度より実証実験「三次いきいき安全ドライブ運動」を展開している。
当日はレーシングドライバーの寺田陽次郎氏による基調講演「いつまでも元気に挑戦を続けられる秘訣」のほか、2025年度の活動成果報告が行われた。参加者は自身の運転や身体の状態を振り返り、今後の安全運転につなげる機会とした。
具体的な活動成果として、車載器「ADテレマティクスタグ」により収集した走行データをもとに、市内の高齢ドライバーの運転特性や地域の交通危険ポイントを示す「交通安全マップ」を更新した。
2025年度の新規取り組みとして、ドライブレコーダー映像とAI解析技術を活用した「ドラみる」で収集した実際の走行映像により、急ブレーキのような事故リスクが発生している場所や場面を紹介。リスクを回避するためのポイントを整理して伝えた。
加えて、声により日々の心身の状態を測定する「音声バイオマーカー」による分析結果を紹介し、運転とドライバーの心身の状態との密接性を示した。
会場では高齢ドライバーが長く安全運転を続けられる仕組みに必要な脳体力・脚力・空間認知力の測定やトレーニングのほか、車の安全技術の体験などを通じて、参加者が自身の心身の状態に気づき、「三次いきいき安全ドライブ運動」への理解と関心を深めるプログラムを実施した。
2026年度は、これまでの取り組みで得られた知見をもとに、ツールや施策を組み合わせた安全運転トレーニングプログラムの効果を検証するとともに、社会実装に向けた検討を進める予定だ。
「タテシナ会議」高齢者安全運転支援分科会は、今後も関係する各者との連携を通じて、交通安全への意識・関心の醸成を図りながら、地域の人々が長く安全運転を続けられる仕組みの構築と全国への普及を目指し、交通事故死傷者ゼロに向けた取り組みを推進していく。




