ランチアがかつて販売していた名車、『ガンマ』が復活を遂げる。ガンマは1976年から1984年まで製造・販売された、ランチアの最高級ファストバック/2ドアノッチバックだ。
【スクープ画像】42年ぶりに復活するランチア『ガンマ』のプロトタイプ
そして今、ランチアは世界市場で新たなスタートを切ろうとしている。その先陣を切ったのは、2024年に発表されたランチア『イプシロン』だ。同年イタリア国内市場でデビューし、2025年からは他のヨーロッパ諸国でも販売される。
●価格は4万ユーロから
この小型車に加え、他のモデルも計画されている。その一つがガンマで、ブランドのフラッグシップモデルとして、2026年末に発売予定だ。ステランティスの「STLA」ミディアムプラットフォームをベースとしており、オペル『グランドランド』やプジョー『3008』と近い価格帯と予想される。
ランチア・ブランドのプレミアムな地位を考えると、ガンマの開始価格は少なくとも4万ユーロ(約736万円)になりそうだ。
●開発当初はフル電動電気自動車だったが
ガンマは当初、フル電動電気自動車として発売される予定だった。しかし、2024年12月、ランチアはフラッグシップモデルを電気自動車だけでなくハイブリッド車としても展開すると発表した。現在の電気自動車市場の動向を鑑みて、経営陣のこの決定は正しい。多様なモビリティニーズに対応できるようになる。
ランチア ガンマ 新型のプロトタイプ
●BEVは3仕様
ランチアは駆動システムに関するデータをまだ公開していないが、姉妹ブランドのオペルとプジョーを見れば、その概要は把握できる。両社の電気自動車バージョンは、出力が約157kW(210ps)からとなっており、ロングレンジ仕様は、オペル・グランドランドにはまだ設定されていないが、プジョー e-3008は170kW(230ps)とややパワフルで、航続は698kmとなっている。
プジョーでは、デュアルモーター搭載の四輪駆動バージョンもすでに注文を受付ており、システム出力は240kW(320ps)だ。デュアルモーター仕様とロングレンジ仕様はどちらも98kWhの大容量バッテリーを搭載し、ベーシック仕様には73kWhのエネルギー貯蔵システムが標準装備されている。
●マイルドハイブリッドとプラグインハイブリッド
内燃機関(一部電動化)については、ステランティス製のエンジンが2種類用意されており、どちらもオペル・グランドランドとプジョー3008にも搭載されている。エントリーモデルは1.2L・3気筒エンジンで、48Vマイルドハイブリッド化によりシステム出力136ps/100kWを発揮する。さらに上位モデルには、システム出力195ps/143kWの4気筒プラグインハイブリッドがある。上記のオプションはすべて、ランチア・ガンマ新型にも搭載可能だ。
ランチア ガンマ 新型のプロトタイプ●ボディタイプはSUV
初公開スパイショットを見ると、プジョー e-3008やキャデラック『リリック』に似た、後方に向かって下がるルーフラインを備えたSUVになることが明らかだ。また大きさは、オペル・グランドランドと同様に、全長約4.65メートル、全幅1.90メートルていどになると予想されている。
●インテリアはイプシロンがヒント
インテリアがどのようなものになるかは現時点では不明。オペル・グランドランドのダッシュボードには10インチまたは16インチのスクリーンが装備されるいっぽう、プジョー3008は21インチのパノラマディスプレイも提供している。そしてランチア・イプシロンは、ガンマがデジタル機能、持続可能な素材、そしてイタリアンシックを融合させた興味深いデザインになる可能性を示唆している。
その一例が、ランチア『Pu+Ra HPE』コンセプトカーで初公開された、丸いテーブルのようなコンソール「タボリーノ」だ。 「S.A.L.A.」(Sound, Air, Light, Augmentationの頭文字)は、ボタン操作または音声入力で調整可能な、オーディオ、空調、照明の集中管理機能を指す。
●ランチアブランドが再スタート
ランチアは新型ガンマの発売を2026年に予定しており、今後数か月にわたり詳細が徐々に明らかになってくることが期待できる。さらに2028年には、新型『デルタ』が加わり、イプシロンと合わせて3モデルのラインナップが完成し、このイタリアンブランドの復活が完了する予定となっている。




