アルファロメオ『トナーレ』に改良新型、フロントデザイン刷新と走行性能向上---599万円から

アルファロメオ『トナーレ』改良新型
アルファロメオ『トナーレ』改良新型全 18 枚

ステランティスジャパンは、アルファロメオのミドルサイズSUV『トナーレ』の改良新型を3月17日、全国のアルファロメオ正規ディーラーにて発売した。メーカー希望小売価格は599万円からとなる。

アルファロメオ『トナーレ』改良新型

2023年に初めて登場したトナーレは、イタリアンデザインの美意識とモダンな機能性を融合させた、アルファロメオの変革を象徴するミドルサイズSUVだ。今回、フロントデザインの刷新に加え、走行性能と品質の向上を図り、大きく進化した新型トナーレを発表する。

アルファロメオ『トナーレ』改良新型アルファロメオ『トナーレ』改良新型

改良新型トナーレの最大の特長は、フロントデザインの大胆な進化だ。ブランドを象徴する「スクデット(盾形グリル)」は、2023年に世界33台限定で発売した「33ストラダーレ」にも通じるクラシックな造形を現代的にアレンジし、より立体感と存在感のあるボーダーライン模様のデザインへと生まれ変わった。

また、「トライローブ(三つ葉)」と呼ばれるフロントグリル部分のデザインも、一段と水平ラインを強調した新しい造形とすることで、視覚的な安定感が増し、力強いフロントフェイスを生み出した。バンパーは面積を拡大し、端部にかけて角度を持たせた造形とすることで、より筋肉質な印象をもたらす。

スクデット横には、アゾレと呼ばれる4つの小さな開口部をトナーレに初めて採用した。これはエアインテーク(空気の取り入れ口)として機能し、ボンネット内への吸気や空力性能の向上に貢献するとともに、1930年代にモータースポーツ界で活躍したグランプリカーである「P3(Tipo B)」などにも通じる意匠として、スポーティな印象を際立たせる。

さらに、バンパーのエアインテークも拡大し、ラジエーターの冷却効率を向上した。ボンネット内に滞留しやすい空気をフロントホイールハウスからボディサイドへ効率的に流すことで、乱流や風切り音の低減に一層寄与する。

フロントデザインの進化に合わせ車両前方のボディ寸法も調整し、全長を10mm短縮した。加えて前後トレッドを左右4mmずつ拡大したことより、デザイン性を保ったまま、取り回しやすさと走行時の安定感を両立し、トナーレが目指す理想的なサイズ感にさらに磨きをかけた。

アルファロメオ『トナーレ』改良新型アルファロメオ『トナーレ』改良新型

足元には、「33ストラダーレ」から着想を得て、三つ葉をモチーフにしたデザインのホイール「フォリ」を採用した。ホイールの広い空間が力強さとスポーティさを演出する(Veloceグレードのみ)。

フロントおよびリアのエンブレムは、「33ストラダーレ」や、昨年発売したコンパクトモデル『ジュニア』と同様のモノクローム仕様を採用。新世代アルファロメオのアイデンティティを象徴するディテールとして、端正な佇まいを際立たせている。リアの「トナーレ」レタリングバッジは、従来のシルバーからダークカラーに変更し、Veloceグレードのサイドに施されるVeloceバッチと統一感を持たせた。

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シートのカラーラインナップを拡充し、従来のブラック(ナチュラルレザー)に加えて、レッド(ナチュラルレザー)の選択肢を新たに追加した。レッドシートの場合、シートのみならず、ダッシュボード、ドアパネル、センターアームレストにもレッドステッチを施すことで、情熱的で上質な空間を演出する。

また、ステアリングヒーターやシートヒーターを即座に起動できるショートカットボタンを新たに追加し、ドライバー中心の直感的な操作性を高めたインターフェースに仕上げた。

1.5Lガソリンエンジンに48Vの電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載し、システム最高出力175PSを発揮する。エンジン制御を見直すことで加速性能が高められ、0-100km/h加速は従来の8.8秒から8.5秒へ短縮し、よりスムーズな立ち上がりと力強い加速を実現している。

エンジンとモーターの制御バランスも最適化したほか、可変バルブタイミングの調整や、高いギアへのシフトタイミングを早める制御を採用し、加速をより滑らかにした。また、EV走行中のエンジン再始動条件を増加し、車両の応答性が向上した。新型トナーレは、街中でも高速道路でも、滑らかな加速がもたらす心地よい走りを提供する。

設計、商品企画、そしてエンジニアが一丸となり、信頼性と仕上がりをさらに高めるために、多角的な改善を図った。生産工程では、ボディ塗装の状態を360度スキャンして検知するカメラシステム「イーグルアイ」を初めて導入し、塗りムラや剥がれを高精度で検知できる体制へ強化した。

さらに、パネル間の段差や組付け精度に対して、より厳しい基準を設定して外観の品質向上を図っている。完成検査でも新たな検査ツールを導入し、出荷前のチェック精度を高めた。

アルファロメオ『トナーレ』改良新型アルファロメオ『トナーレ』改良新型

車両制御面では、ADAS(先進運転支援システム)の検知設定を見直した新ソフトウェアを採用し、雨滴や泥、強い日差しなどによる誤検知を防止している。また、スマートフォンをワイヤレスチャージャーで充電する際に、機器内部に熱がこもり、高温になる事象を防止するよう改良を施し、利便性を向上した。さらに、より快適な室内空間を目指し、停車時や渋滞時を含むエアコン使用時の熱効率を高めた。

エントリーグレードSprint(スプリント)と上級グレードVeloce(ヴェローチェ)の2グレードを展開する。Sprintは、ファブリックシートと18インチホイールを装備し、デザイン性とドライビングフィール、先進安全機能やコネクティビティまで、必要な要素をバランスよく備えている。

Veloceは、スポーティさと上質さをいっそう際立たせたグレードだ。三つ葉デザインの20インチホイール(フォリ)を装着し、レザーシートなどの上質な内装仕立てにより、走りと快適性を高い次元で融合した。先代の単一グレードからラインナップを増やし、より多様なニーズに応える構成としている。

従来の「アルファホワイト」と「アルファブラック」、「ヴェスヴィオグレー」に、「ブレラレッド」と新色「モンツァグリーン」を追加した5色展開だ。「ブレラレッド」は、「ジュニア」でも人気のある鮮やかな赤色で、アルファロメオらしい情熱的なスタイルを強く印象付ける。

新色の「モンツァグリーン」は深みのある緑色で、光の角度や環境によって多彩な表情を見せる繊細な仕上がりだ。日光の下では鮮やかさが際立ち、存在感を一層高める一方、夜間や屋内では落ち着いたトーンへと変化し、ボディラインの美しさをより引き立てる。


発表会 > 「アルファロメオの再点火、ステランティスのリセット」成田社長…トナーレ改良新型
https://response.jp/article/2026/03/18/408819.html

《森脇稔》

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