「アルファロメオの再点火、ステランティスのリセット」成田社長…トナーレ改良新型

アルファロメオ・トナーレ改良新型
アルファロメオ・トナーレ改良新型全 19 枚

美しき情熱が進化する……? ステランティスジャパンは、アルファロメオのミドルサイズSUV『トナーレ』改良新型(Alfa Romeo Tonale)を3月17日より全国の正規ディーラーで発売した。今回の改良では、フロントデザインの刷新に加え、走行性能と品質の向上を図った。

【画像】19枚、過去の名車も

2023年に登場したトナーレは、イタリアンデザインと機能性を融合したモデルであり、ブランド変革を象徴する存在だ。同日、東京都内で「新型Alfa Romeo TONALE プレス発表会」が開催され、日本法人社長以下の幹部が熱くプレゼンテーションした。

●ステランティスジャパンの変革と位置づけ

ステランティスジャパンの成田仁代表取締役社長は、同社の方針について「ステランティスジャパンは、ステランティスグローバルが掲げるビジネスの再構築、いわゆるリセットに取り組んでいる」と述べる。

2025年を振り返り、「組織体制の見直しと基盤づくりを進めた結果、アルファロメオ『ジュニア』などの導入により、グループ全体として前年を上回る実績を残すことができた」と説明した。2026年については、「この1年を実行の年と位置づけている。平時でないことが平時、そういう時代だからこそ立ち止まることなく行動し、成長と革新を成果にしていく」と強調した。

●日本市場で成長を牽引するアルファロメオ

アルファロメオブランドの成長について成田社長は、「2025年は前年比171%という大きな成長を記録した。日本の主要輸入車ブランドの中で最も高い成長率だ」と述べた。

さらに、「効率や実用性が重視される時代だからこそ、美や官能、情熱といった感性の体験が求められている」とし、改良新型トナーレについて、「アルファロメオの中核を担うモデルであり、感性の体験を次のレベルに引き上げる」と位置付けた。

アルファロメオ・トナーレ改良新型アルファロメオ・トナーレ改良新型

●“熱狂の再点火”を担うトナーレ

成田社長は、「ジュニアが生み出した熱狂を、このトナーレが再点火する」と語り、トナーレのデザインと走行性能の進化を強調した。

ステランティスジャパン、イタリアンブランド事業部長の黒川真一氏はブランド哲学について、「アルファロメオの哲学は『感情の力学』。デザインで心を奪い、走りで感情を揺さぶる」と説明した。

さらに、「アルファロメオは万人受けを狙うのではなく、自分の感性を信じて車と対話したい人に寄り添うブランドだ」とし、改良新型トナーレについて、「美しき情熱が進化するというメッセージを託した」と述べた。

●デザイン刷新:スクデットが進化

ステランティスジャパン、イタリアンブランド事業部の児玉英之プロダクトマネージャーは、「新型のデザインはヘリテージと機能が融合している」と説明する。

最大の特徴はフロントフェイスの刷新だ。中央のスクデット(盾形グリル)は2023年の『33ストラダーレ』から着想を得てより立体的なコンケイヴ形状に進化した。その2023年の33ストラダーレは、さらに1967年型33ストラダーレをオマージュしている。

また、スクデット横には4つの開口部“アゾーレ”をトナーレでは初採用。エアインテークとして機能し、ボンネット内への吸気や空力性能の向上に貢献するとともに、1930年代にモータースポーツ界で活躍したグランプリカーである「P3(ティーポB)」などにも通じる意匠だ。『156』初期型にも使用例が見られる。児玉プロダクトマネージャーによると、「アゾレは洋服のボタン穴を意味するイタリア語だ」とのこと。

さらにトナーレ改良新型は、トライローブ形状のグリルや大型バンパーにより、安定感と力強さを高めている。児玉プロダクトマネージャーは、「アルファロメオの官能的な美しさは全てパフォーマンスに繋がっている」と述べた。

アルファロメオ・トナーレ改良新型アルファロメオ・トナーレ改良新型

●パワートレインと走行性能

パワートレインは、1.5Lガソリンエンジンと48Vモーターを組み合わせたハイブリッドを採用。システム最高出力は175PS(欧州仕様)である。加速性能も向上し、0-100km/hは従来の8.8秒から8.5秒へ短縮した(欧州仕様)。

児玉氏プロダクトマネージャーによると、「変速タイミングや電動制御を最適化し、ドライバーの意思に即する高い応答性を追求した」という。

●装備・仕様

インテリアでは、従来のブラックに加え、レッドのナチュラルレザーシートを新設定。ボディカラーは「アルファホワイト」「アルファブラック」「ヴェスヴィオグレー」に加え、「ブレラレッド」と新色「モンツァグリーン」を追加した。

グレードは「Sprint(スプリント)」と「Veloce(ヴェローチェ)」の2種類。希望小売価格(消費税込み)はスプリントが599万円、ヴェローチェが653万円。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『エスティマ』が“走りのミニバン”として復活か…アルファードと棲み分けは
  2. 次期トヨタ『GRスープラ』はハンマーヘッド顔に!? 450ps級ハイブリッドで2027年登場の可能性
  3. 【トヨタ RAV4 新型試乗】おそろしくスムーズなハイブリッド、まさに「至れり尽くせり」…中村孝仁
  4. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  5. BMW『7シリーズ』改良新型、生産開始…既存モデルに「ノイエ・クラッセ」技術を初導入
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ETASとエレクトロビット、ADAS向け統合ソフトウェア基盤を発表…人とくるまのテクノロジー展 2026
  2. 超高硬度クロムめっき、EV・半導体部品の長寿命化に貢献…大型量産設備をサン工業が稼働 
  3. 3000アンペアの急速充電に世界初成功、電動トラックの未来を切り開く…MAN
  4. 「フィジカルAI展2026」初開催、現在地を知る!…ものづくりワールド
  5. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
ランキングをもっと見る